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貴方(貴女)は「シニア」「シルバー」ですか、それとも「年寄り」「老人」!?
9月15日の読売新聞オンラインが【独自】と銘打ち、『「自分はシルバーではない」元気シニア増加、報酬を重視・・・シルバー人材センター会員70万人割れ』と題する記事を配信した。見出しから記事内容は容易に想像がつこう・・・
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改め記すとシルバー人材センターは高齢者雇用安定法に基づく、公益法人。全国に約1300カ所ある。会員は原則60歳以上で、平均年齢73.8歳(2020年度末)。国や自治体から補助金が出され、登録会員と地域の企業・自治体からの仕事を、つなぐ役割を果たしている。
報に接し「シルバー」や「シニア」の定義づけはあるのか?という思いを抱いた。つい最近、「シルバー求人」なる新聞の折り込みチラシを見た。日柄「PC」相手の物書き業では、足腰が弱まるばかり。「何かいい仕事は」と目を皿にした。
かつて2年間ほど「週2・午前中2時間のマンション掃除人」をした経験がある。同じような条件の仕事を見つけた。だが目で上から下に追っていくうちに「72歳定年」という記述に、ガクンとした。「シルバー」「シニア」の定義づけを調べ、原稿料を稼ぐ材料にしようと早々に方針を転換した。
博報堂生活研究所の「シルバー世代に対する意識」という調査結果に出会った。調査の質問状は「次のa)~e)のそれぞれについて、あなたの考えでは何才位からだと思うか。()内に書いてください」というもの。2016年調査といささか古いが、その平均値は「若い順」にすると以下の様な具合。
●シニア: 65.53歳。
●シルバー: 68.94歳。
●高齢者: 72.16歳。
●年寄り: 74.86歳。
●老人: 75.38歳。
この伝でいくと、私はシニア・シルバーを通り越して高齢者・年寄りの域ということになる。
1986年から博報堂生活研究所では同様の調査を行っている。当初の段階では「シニア」という呼び方は導入されていない。推移を、メディア事業を営む:インプレス社ではこんな風にまとめている。
「年寄りと老人は、想定される年齢がだんだん高くなっている」
「以前は老人の方が年寄りよりの方が若い感じだったが、今回の調査では入れ替わっている」
「高齢者は、71歳~72歳で安定している」
「シニアは今回の調査で新しく入った言葉だが、従来ある言葉よりも若いと感じている人が多い」
ちなみに総務省統計局では「65歳以上の高齢者で仕事に就いている人の数は、906万人。4人に1人が就業中」といった使い方をしている。要するに65歳以上は高齢者で「一括り」。
私もこれからは自身を「シニア/シルバー」でなく「高齢者/年寄り」と称することにする。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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