イオンモール豊川、2023年春開業へ 愛知県豊川市のスズキ工場跡に

2021年8月16日 16:49

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イオンモール豊川の開業イメージ(イオンモール発表資料より)

イオンモール豊川の開業イメージ(イオンモール発表資料より)[写真拡大]

 イオンモールが愛知県豊川市白鳥町のスズキ豊川工場跡に計画しているショッピングモールのイオンモール豊川(仮称)が、2023年春開業と決まった。イオンモールが16日、明らかにしたもので、物販、飲食など約200の専門店が集い、名鉄八幡駅周辺地区の街づくりの核となる。

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 イオンモール豊川は、約12万8,000平方メートルの敷地に建設される鉄骨3階建て延べ約10万8,000平方メートル。入居する店舗は公表されていないが、物販、飲食、サービスなど約200店を集める計画。店舗面積は約8万5,000平方メートルで、東海地方最大級の商業施設となる。駐車場は約3,000台分を用意する。

 計画地周辺の住民に対する説明では、6月からスズキと土地の引き渡しを進めており、近く工事を本格化させ、1年半で完成させるという。当面は整地、外周工事が中心となり、店舗の建設にかかるのは年末ごろになる見通し。

 豊川市は豊川稲荷の門前町で、戦前から東海地方有数の工業地帯として発展してきたが、工場の海外移転が進み、閉鎖される工場が見られるようになってきた。その結果、地域経済の新たな活性化策が求められるようになっている。

 二輪車を製造していたスズキは2018年7月で豊川工場の稼働を止め、撤退した。その後、工場敷地内でフッ素、六価クロムなど有害物質が基準値を超えて土壌を汚染していたことが分かり、愛知県の指導でスズキが汚染土壌の除去作業をしていた。

 豊川市はイオンモール豊川の計画地が八幡駅に近く、東三河全域から集客を見込めるとして八幡駅周辺地区街づくりの核の1つと期待している。計画地の北側では市の総合保健センターや新しい文化会館の建設が計画されている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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