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Perlはプログラミングの副業に向いているのか PythonやRubyとの違いは?
PythonやRubyといったプログラミング言語が注目を集めているが、Perlもまだまで健在である。本記事では、Perlがプログラミングの副業に向いているのかについて考えていきたい。
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■汎用スクリプトとして一時代を築いた言語
プログラミング言語のPerlは、ラリー・ウォール氏によって1987年に開発され、4年後の1991年に発表された。その歴史はすでに30年を超えており、プログラミング言語の中でもクラシックのひとつに数えられる。
Perlは汎用スクリプトに分類され、HTMLといったテキストにおいて強力な利便性がある。発表からまもなく、サーバー用OSとして主流だったLinux系に導入された。その後、Windowsの普及と共に、Perlも汎用スクリプトの代表的言語となっていったのである。
現在も、Perlは影響力を保ち続けている。TECH Streetが2020年12月に発表した「2020年プログラミング言語別年収ランキング」では、Perlは20代で5位(405万円)、30代で3位(555万円)だった。続いて40代では11位(595万円)と順位を落とすも、50代でも6位(592万円)と上位を占めている。特に印象的なのは30代で、PerlはRやGoといった、近年躍進の目立つプログラミング言語に次ぐ3位だった。この結果は、Perlが副業でも高収入が期待できることを示している。
■Perlは既存システムの保守案件が副業に適している
Perlは汎用スクリプトとして一時代と築いたが、近年では同系統のPythonやRubyといった後発のプログラミング言語に押されている印象がある。この点は、副業者がプログラミング言語を選ぶ際に、判断に悩むテーマとなるだろう。
PythonやRubyは後発の利点を活かし、Perlに比べてコードがシンプルなことが特徴だ。コードがシンプルであることは、学びやすいメリットがある。大きなプロジェクトにおいても、複数のプログラマーがコードを読みやすいため、開発と保守の両面において利便性と効率性が高い。
Perlはそもそも、その開発思想において、多様性を奨励している面がある。そのため、同じ指示のプログラムであっても、ソースコードはプログラマーによって異なるのだ。これは、開発における共同作業だけでなく、保守においてもコードが読みづらい点が大きなデメリットに感じられるだろう。事実、RubyはPerlから大きな影響を受けており、Perlの弱点を解決したことがプログラマーに支持される理由のひとつでもあるのだ。
だがPerlには将来性がないわけではない。Perlが使われた既存プログラムは現在進行形で動いているため、今後もバックエンドの保守が必要になる。AI開発といった将来性が見込めるプログラミング言語に人気は集中しやすいため、Perlを扱える人材は以前にも増して貴重になる可能性が高い。特に若い年代ではその傾向が強いため、高年収に繋がるのだ。それは副業においても同じなため、サブのプログラミング言語として学ぶのに向いているだろう。(記事:西島武・記事一覧を見る)
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