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インド英語独特のアクセントに慣れるのにおすすめの映像作品
長らくイギリス英語を中心に多様なアクセントと、それを確認するのにおすすめの映像作品を紹介してきた。今回はインド英語についてお伝えしよう。
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■独自のアクセントや表現を持つインド英語
インドの公用語はヒンディー語であり、同国には英語を解しない人も多数いる。しかし、第2、第3言語として英語を操る人は少なくない。政府機関では准公用語であり、また、大学の講義はすべて英語で行われているように、インド国内において社会的な英語の価値は非常に高いと言えるだろう。英語を日常的に話す人は国民の10%程度とされているが、総人口が13億人以上ということを考えると、英語話者の数は非常に多いと言える。
ただ、多くの日本人英語学習者にとって難敵なのが、インド英語独特のアクセントとスピードではないだろうか。ヒンディー語の影響よって独自の語彙や表現も多数あるうえ、特徴的なアクセントで英米人以上のスピードで繰り出されるインドの英語は、英語に覚えのある人でも、「インド人の話す英語は聴き取れない」という人が多い。しかし、英語であることには変わりないため、ある程度英語を学習してきた人なら、慣れてしまえば難しくないはずだ。
■インド英語が聴けるおすすめの映像作品
インド英語に慣れるには、映像作品で繰り返し聴くのがおすすめだ。インドは「ボリウッド」と称されるほどの映画大国であり、とにかく「歌って踊って」というイメージが強い。しかし、それだけではなく、さまざまなジャンルの作品が非常に多く存在する。
インド英語が聴ける作品としてまずおすすめしたいのが、ミス・ワールドにも輝いたことで知られるインドの美人女優、Aishwarya Rai(アイシュワリヤー・ラーイ)主演の映画『Bride and Prejudice』(2004年)だ。この映画はその題名からもわかるように、ジェーン・オースティンの小説『Pride and Prejudice(高慢と偏見)』を下敷きにしている。
娘を社会的・経済的成功者に嫁がせたい両親の意志に反し、自分の意志で結婚相手を選ぶことを決めた女性が、あるアメリカ人男性と出会い、恋に落ちるという筋書きだ。それほど癖の強い英語ではないので、ロマンティック・コメディが好きな人ならきっと楽しめるだろう。
もう1つのおすすめは、日本でも有名なアカデミー賞受賞作品『Slumdog Millionaire(スラムドッグ$ミリオネア)』(2008年)だ。イギリス映画ではあるが、インドのムンバイが舞台で、出演者の多くが英語を話すインド人のため、インド英語の聴き取りには最適だろう。もちろんそれだけでなく、数々の賞を受けた映画自体の魅力もおすすめの理由だ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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