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よりそうの調査から見えてくる、コロナ禍とお盆
日経選定のユニコーン企業に前にも記したが、よりそうがある。ポータルサイト「よりそうお葬式」「よりそうお坊さん便」「ライフエンディング」を介し、広義の葬儀ビジネスを展開している。
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そんなよりそうが7月8日付けで『コロナ下でもお盆休みには「供養したい」 心残りはレクリエーションよりお墓参り』と題する、アンケート結果を発信した。6月7日から10日の間に、無作為で抽出した30歳代以上の男女568名を対象としたインターネット調査の結果だという。
ちなみにリリースで「お盆」の起源は、「毎年旧暦7月15日に先祖供養を行う仏教行事と古来の先祖信仰が合わさった盂蘭盆会(うらぼんえ)に端を発する。この時期に浄土から地上に戻ってくる先祖を家に迎え、供養することが習わしになった」と教えられた。
東京都・沖縄県の「緊急事態期間」、主要都市の「まん延防止等重点措置」が執られる期間であり「五輪・パラリンピック」と重なるタイミングである。調査に前向きに応じた人々は、今年のお盆をどう捉えているのか。
リリースには、主に以下の3点に関し記されていた。
(I)お盆をともに過ごす相手は(例年に比べ、以下同じ)コロナ下で「離れて住む家族と過ごす」が10ポイント(P)以上下がった。長距離移動の自粛が求められている、新型コロナの影響を色濃く受けた結果だ。お盆の過ごし方に関しては「お墓参りをする」「仏壇に手を合わせる」がそれぞれ4P程度下落。また、旅行や買い物など「レクリエーションに出かける」との回答も8P近く下落した。
(II)お盆の心残り: 新型コロナの影響で行うことができないお盆期間中の心残りは?という質問には、1位「離れて住む家族との再会」(約34%)/2位「お墓参り」(約23%)/レクリエーション(約20%)。年代別では60歳代以上の3人に1人、30歳・40歳代も5人に1人以上が墓参りに心残りを持つ結果となった。
(III)お盆供養に対する意識: コロナ禍でも「毎年やる必要がある」と答えた割合は(コロナ前に比べ)約8P低下し約21%。「たまにはやる必要がある」「新盆(いわゆる四十九日を終えて初めてのお盆)以外やる必要がない」が約2P増の約23%。総じてみると約8割の人は何らかの形で「お盆法要はやるべき」。
だが年代別に捉えなおしていくと、30歳代と60歳代以上で「毎年やる必要がある」10P以上減少している点等を勘案し、よりそうの広報担当者は「お盆を執り行うには参列者への声がけ、お坊さんへの依頼、法要場所の確保など過程が多いことにコロナの影響で気づき『毎年行うのではなく、本当に必要なタイミングで実施すればよい』という考え方に移行していると結んでいる。
さて・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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