Adobeソフトで副業 Premiere Proで動画制作

2021年7月10日 09:41

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 クリエイティブな副業にも不可欠となってきている、Adobeソフト。本記事では、副業にもおすすなAdobe Premiere Proとその理由について紹介する。

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■デジタル広告を動画で内製化する企業が増加している

 アメリカの小売り大手ウォルマートは、2021年1月にデジタル広告部門「Walmart Connect」の強化を発表した。ウォルマートのような大企業が、デジタル広告内製化に大きく舵を切ったことは、世界中で話題なった。こうした企業のデジタル広告内製化の
動きは、近年増加傾向にある。

 日本においても、かつてはテレビが巨大な広告市場だった。しかし、ライフスタイルの変化やインターネットの発展によりテレビ離れが進み、こうした状況も変化してきている。企業にとって、インターネットを軸にしたデジタル広告が大きな意味を持つようになってきた。広告代理店に丸投げでも効果が出た時代とは異なり、インターネットでの広告活動への適応が不可欠になっている。

 特にYouTubeにおける動画広告は、現在の企業にとって大きな価値を生んでいる。インターネット上の静態的なデジタル広告に比べ、動画はブランドや商品のイメージをユーザーにより伝えやすいのがメリットだ。広告代理店に発注する場合の、効果とコストのバランスも重要なポイントである。コストを抑えながら、動画でデジタル広告を内製化したい企業が増えているのは、自然な流れなのかもしれない。

■Adobe Premiere Proは動画編集ソフトのスタンダード

 YouTubeを見ていると、広告用の動画制作を請け負う企業のCMが増えてきている。映像制作会社に動画制作をフルパッケージで発注する場合、約50~100万円以上の費用が必要だ。もっと低価格のプランもあるが、テレビCMのようなクオリティを求めると、当然費用もかかる。動画制作には企画や撮影など工程があり、中でも専門性が必要で時間もかかるのが編集作業である。そのため、内製化においても編集作業が壁になりやすい。

 映像制作業界において、動画編集ソフトの業界スタンダードとなっているのが、Adobe Premiere Proである。映画やドラマといったエンタメの最前線から、HIKAKINといったトップYouTuberにも使用されている動画編集ソフトだ。

 Adobe Premiere Proと双璧をなすFinal Cut ProはMac専用で、アシスト機能が豊富なため直感的に作業しやすい面がある。一方、Adobe Premiere Proの方が自由度が高く、他のAdobe Creative Cloudソフトとの連携で動画編集の全域をカバーできるのが強みだ。そのため、プロの現場ではAdobe Premiere Proを使用するケースが多い。

 Adobeソフトでクリエイティブな副業を検討中なら、Adobe Premiere Proでの動画制作も選択肢に加えていただきたい。自ら動画を作って、YouTubeで公開するのも素晴らしいアイデアだ。しかし、Adobe Premiere Proで身に付けた動画編集スキルは、さらに副業で活かせる。近年では動画によるデジタル広告を内製化する企業が増えており、クラウドソーシングなどでも案件が豊富だからだ。時代に合ったスキルは、副業に最適だろう。(記事:西島武・記事一覧を見る

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