関連記事
エプソン販売、ハイパーと資本業務提携 法人向け販売を強化
エプソン販売(長野県諏訪市)は11日、ITサービスを手掛けるハイパーと資本業務提携を行ったと発表した。エプソン販売がハイパーの第三者割当増資を引き受け、既に保有する株式と合わせて出資比率を7.14%に引き上げる。出資額は約3億5000万円。インクジェットプリンタをはじめとした商品の、オフィス向け販売を強化する。
ハイパーは5000社の法人客に商品販売を行っている。エプソンはホーム向け商品販売を主体としてきたが、近年オフィスや産業向け販売に注力しており、これをハイパーと協業することで強化する考えだ。
顧客網を活かしてオフィス向け商品の拡販を行い、両社のサービスを組み合わせてワンストップで提供する。ネットビジネスでも連携を行う予定だ。
エプソンはインクジェットプリンタ利用による低消費電力化の実現や、ほとんど水を使わない乾式オフィス製紙機の提案など、環境負荷の低減につながる商品やサービス販売にも力を入れている。こうした環境配慮型の商品販売にも2社で協力していく。
もともとエプソンとハイパーは取引きを行っていたが、事業戦略に共通項が多いことから、3月末にオフィス向けインクジェットプリンタ販売強化を目的とした業務提携を行っていた。さらに資本提携を行うことで協力関係を一層深め、双方の事業の競争力を高める。
ハイパーは法人向けにコンピュータ本体やソフトウェア、周辺機器などを販売するITサービス事業を中核としている企業で、21年12月期第1四半期の売上高は57億6000万円。アスクルが取り扱う事務用品の代理店業務も手掛け、様々な商品をオフィスに届けている。
強みは売れ筋商品の大量仕入れにより低価格提供が行えることだ。また、在庫を持つことで即納体制も築いている。同社はエプソンから提供された資金を活用し、PCや周辺機器など売れ筋商品の在庫積み増しを行い、販売機会の確保と収益力向上を目指す。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
スポンサードリンク