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NYの視点:今週の注目:ECB定例理事会、ラガルド総裁会見、米5月CPIなど
*07:34JST NYの視点:今週の注目:ECB定例理事会、ラガルド総裁会見、米5月CPIなど
短期投機家・投資家の円の売り持ち高は前々週から減少した。
今週は欧州中銀(ECB)、カナダ中銀が金融政策決定会合を予定している。特に、ワクチンの普及で経済活動の再開が進み、欧州でも回復加速期待が広がっており、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の行方に注目が集まっている。一方で、ECBのラガルド総裁は、FRB高官達と同じく、緩和策の修正を協議するのは時期尚早と断固とした方針を示している。今回の会合では、景気の判断や見通しを若干引き上げる可能性があるものの、大規模緩和を据え置き、緩和策の修正は特に示唆しないと考えられる。ユーロの上値も抑制される可能性が強い。
また、英国では4月国内総生産(GDP)で経済活動再開後の回復状況を見極める。予想を上回る結果は英中銀の引き締め観測につながりポンド買いにつながる可能性がある。
また、米国では消費者物価指数(CPI)が発表予定。景気が回復する中、物価圧力を確認することができる。5月CPIは+0.4%と、4月に+0.8%と、2009年来で最大の伸びを示したのち、伸びが一段落する見通しで、ドルも伸び悩む可能性が強い。万が一、高インフレが示されると、早期の緩和縮小協議の再開への思惑が再燃しドルの上昇につながる可能性がある。
■今週の主な注目イベント
●米国
8日:4月貿易収支、4月JOLT求人件数、
10日:5月消費者物価指数(CPI)、新規失業保険申請件数
11日:6月ミシガン大消費者信頼感指数
●欧州
7日:ドイツ製造業受注
8日:ユーロ圏GDP、独工業生産、独ZEW
10日:ECB定例理事会、ラガルド総裁会見
●英国
11日:4月GDP
●日本
7日:景気先行指数
8日:GDP、貿易収支
●中国
9日:CPI、PPI
●カナダ
9日:カナダ中銀、金融政策決定会合《FA》
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