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初心者におすすめ! 英語多読の効用を最大化するためのポイント
英語学習において、多読の効能は今さら言うまでもないだろう。参考書の無味乾燥なテキストと比べ、ストーリー性に富む物語に触れる方が深い理解につながるのは当然だ。ここでは、これから多読を始めたいという人のために、気をつけたいポイントを紹介する。
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■自分のレベルに合った本を選ぶ
1つ目のポイントは、自分のレベルに合ったものを読むことだ。
これまで多読が長続きしなかった人は、おそらく自分のレベルより、はるかに上のレベルにある本に手を出していたのではないだろうか。逆に、簡単な方がよいだろうと幼児向けの絵本を手に取り、すぐに飽きてしまった人もいるかもしれない。自分のレベルより難しすぎても易しすぎても多読には適さないのである。
では、どのような本が自分のレベルに適しているかと言うと、一読しておおまかな筋が理解できることだ。詳細までわからなくてもいい。全体のプロットがだいたいこうなっているだろうと理解できるのであれば、多読に適していると言える。具体的な目安を挙げるなら、7割以上の語彙が理解できるかどうかで判断するとよいだろう。
■プロットの理解に集中する
第2のポイントは、読書中はプロットに集中することである。
7割以上の語彙が理解できるとしても、それはつまり、3割近くの語彙が未知であるということだ。理解できないものを読み続けるのはストレスなので、それら未知の語彙や文法等を調べたくなるかもしれない。しかし、そこでいちいち読書をストップしては多読の効用を妨げることになる。なぜなら、そのたびに集中が途切れるからだ。
多読が完全に習慣化するまでは、とにかく最後まで読み進めることを優先させ、プロットをたどることに集中しよう。1度途切れた集中力を戻すには恐ろしく時間がかかる。だから、途中で辞書を引かないだけでなく、スマホの着信や通知をオフにするなど、途中で集中力を阻害しそうな要因はあらかじめ排除しておくことをおすすめする。
■同じ本を繰り返し読む
第3のポイントは、1度読んで終わりにしないことだ。
「多読」というぐらいなので、とかくたくさん読むことを重視する傾向がある。だがそれは、英語で読んでいることを意識しないぐらい、英語での読書に没入できるようになってからでよいだろう。最初は同じ本を何度も繰り返し読むことをおすすめする。
最初はかろうじてプロットをたどることができた程度でも、2回目はすでにどんな話かわかっているから、より細かい部分に気がつく余裕ができる。さらに3回、4回と読み返すと、やはりそれまでに気づかなかったことに、新たに気づけるようになるものだ。1度だけでなく何度も繰り返し同じ本を読むことのポイントは、気づきの機会を脳にできるだけたくさん与えてやることだと言ってもよいだろう。
加えて、毎日読むことを意識してもらいたい。いくら多読が英語学習によいとしても、間が空きすぎては効果が期待できない。「Do a little bit every day」をモットーに、少しでもよいのでとにかく毎日英語を読むことを心がけよう。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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