ケア21は、重心児を含む障がい児向け放課後デイサービスも展開

2021年4月1日 08:24

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「リールスメイト新大阪」(画像: ケア21の発表資料より)

「リールスメイト新大阪」(画像: ケア21の発表資料より)[写真拡大]

 昨年11月4日付けの企業・産業欄に『コロナ禍でも堅調な歩みを示す介護:ケア21の何故』を投稿した。現に12月11日には前10月期を、「9.8%増収、20.1%営業増益、136.8%最終増益、3円増配35円配」と開示した。そして今期も「8.9%増収、3.4%営業増益、12.4%最終増益、10円増配45円配」計画で立ち上がった。

【こちらも】コロナ禍でも堅調な歩みを示す介護:ケア21の何故

 そんなケア21が3月2日、<大阪市東淀川区に2カ所目の放課後等デイサービス『リールスメイト新大阪』開設!>と題するリリースを配信した。3月1日から12カ所目となる「障がい児支援の放課後デイサービスを実施する施設運営を開始する」、という内容である。詳細は後述するが開設の新施設は、「重症心身障がい児の受け入れにも対応、看護師が常駐し医療など専門的なケアと生活支援を行う体制を整えた」(広報担当者)という。

 ケア21ではこれまでにも、大阪と東京の11カ所で未就学児から高校生までの「放課後等デイサービス」を展開してきた。ちなみに障がい児を抱える親族が家を空けなくてはならないような際に対応する、障がい者(児)向けショートステイも大阪・兵庫の3カ所で運営している。

 訪問介護事業からスタートした同社は現在、介護付有料老人ホーム・グループホームなど「在宅系介護事業」「施設系介護事業」等を中心に、グループで462事業所を展開している。配信した重症心身障がい児向け放課後等デイサービスもまさにその1つだが、展開する通所系施設や施設系施設では斯界の既存施設に比べ1歩踏み込んだ対応を執っている。

 例えば認知症者向けの展開。7カ所で「認知症者対応デイサービス」を展開している。また75カ所(介護関連専門紙:高齢者住宅新聞社の調べでは、1業者としての展開施設数で上位5位に入る)を運営しているグループホームでも、他社との差別化策が施されている。

 私の義母も認知症と診断された。次第に我々夫婦だけでは「見守りに限界がある」と考えグループホーム入居を選択した。8人規模の施設で静かな日々を送っていた。だがある夜、トイレに立ち転倒し足を骨折。救急車で総合病院に運ばれ手術。骨折自体は完治した。

 グループホームのスタッフが退院という日に義母を迎えに来た。そこで思わぬ事態が起こった。退院に際し行ったMRI検査で「胸部に水が溜まっている」ことが判明。施設側は「医療を要する以上、対応しきれない」となったのである。

 対してケア21では一部看護師が常駐しているグループホームを除く大半には、グループ会社の訪問看護事業所等から看護師が月に4回訪問し入居者の健康管理に当たっている。緊急対応時には提携クリニックの医師や担当看護婦と連携し対応している。必要な医療に関しても相応の枠組みが敷かれているのである。

 ケア21の多面的な展開は、注目に値すると考える。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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