「再見」とは言わない!? 中国人が使う自然な別れ際の挨拶言葉

2021年3月30日 11:32

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 中国語の「再見zài jiàn」は、日常的に使う別れ際の挨拶言葉ではない。長期的に会えなくなる相手に対して使うことが多いようだ。中国では相手との関係性や、場面・状況によって、様々な別れの挨拶言葉を使い分ける。今回は、覚えておきたい中国語の別れ際の言葉について動画などをもとに紹介する。

【こちらも】「你好」とは言わない!? 中国人が実際に使っている挨拶言葉とは?

動画1【中国語講座】ネイティブがよく使う別れ際の挨拶【くまch】

 バイリンガルの女性が、日本語で解説。時間や場面などシチュエーションによって異なる別れ際の挨拶、好きな人に言われたらキュンとくる別れ際の言葉などを紹介している。

1. 「拜拜(bye bye)」は、英語から来ている別れの言葉。友人間だけでなく、職場でも普通に使われている。

2. 「晚安(おやすみ)」は、恋人同士でかけあう甘い余韻が残る別れの言葉。

3. 「早点休息吧(早く休んでね)」:は、相手への気遣い、思いやりが込められた言葉。好きな人から言われると、ときめきを感じる女性も多いようだ。

4.「慢走(お気をつけて)」: 返し方「请留步(もう、ここで)」は、玄関口で客を送る人と、立ち去る人が交わす挨拶の言葉。

動画2 Stop Saying “再见zàijiàn”! Say THIS Instead & 26 More REAL-Life Expressions of Spoken Chinese

中国女性2人が会話形式で進める中国語講座。全会話に拼音のある字幕が付いているので、発音学習にも最適だ。

1.「回见、回头见(またね)」: つかの間の別れの時に使う挨拶言葉。

2.「我先走了(お先に)」: 様々な場面で、異なる関係性の相手に、共通して仕える便利な別れ際の挨拶言葉。定期的に会わない相手には、「我先走了」の後ろに、一言付け加えるとより丁寧だ。

3.「我先走了,下次再聊(お先に、また話しましょう)」

4.「我先走了,有空再来(お先に、また来てね)」

5.「我先走了,常联系(お先に、連絡取り合いましょう)」

6.「改天我请你吃饭(今度、お食事をご馳走させてくださいね)」: 日本の「今度食事に行きましょう」と同じで、社交辞令である場合が多い。「下次(次回)」「有空(時間が空いている時に)」「改天(日を改めて)」など、明確に時間を指定しない時は、社交辞令と考えたほうが良いようだ。本当に誘う気持ちがある時は、明確に日時を指定する。

7.「保重(お体大切に)」: 空港や駅などで、一定期間会えなくなる相手に対して使う言葉。

8.「一路顺风、一路平安(道中ご無事で)」: 旅行や出張に出かける人に対して使う言葉。

 外国語学習をテーマにした動画が増えて、外国語を学ぶことが、より便利で楽しくなっている。しかし、専門家によって監修を受ける参考書などとは違い、個人で作成する動画は、玉石混交だ。正確に系統的に学べる学習教材であるとは限らない。動画で外国語を学ぶ時は、必ず、同じテーマで3~4種類の異なる動画を見て、多面的に学べるように工夫したい。(記事:薄井由・記事一覧を見る

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