Kudanは底放れの動き、AP(人工知覚)関連ソフトウェアを展開

2021年3月15日 08:49

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 Kudan<4425>(東マ)はAP(人工知覚)関連のソフトウェアを展開している。21年3月期は新型コロナウイルスの影響を受けるが、第3四半期には収益化に向けた開発の動きが活発化している。中期成長を期待したい。株価は徐々に下値を切り上げて底放れの動きを強めている。出直りを期待したい。

■AP(人工知覚)関連ソフトウェアを展開

 人間の「眼」のような直感的な空間理解を、機械や機械知能に対して、高度な視覚的能力として与えるAP(人工知覚)を専門に研究開発している。APとAI(人工知能)を「眼」と「脳」のように連携させることで、機械は人間のように世界を感じ取ることが可能になる。

 ハードウェアに組み込むためのソフトウェア「KudanSLAM」を基幹技術として、商用グレードに高めた自己位置推定および環境地図作成関連技術を提供する。ライセンス収入が収益柱である。関連技術であるAIやIoTとの技術統合など、APの技術応用やSLAM関連ソリューションを推進している。20年7月にはArtisense(アーティセンス)社を買収してグループ会社化した。

 3月8日には、台湾のVecow社との自律移動ロボット(AMR)の共同試作機「VBoT」の一部を公開した。Vecow社のAIおよびロボット制御機能と「KudanSLAM」を組み合わせた。

■21年3月期増収予想

 21年3月期連結業績予想(11月6日に下方修正)は、売上高のみ開示して1億円~1億60百万円(20年3月期比78.1%減~64.9%減)としている。新型コロナウイルスに伴う開発案件の縮小・凍結・遅延などが影響する見込みだ。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比76.5%減の49百万円、営業利益が3億49百万円の赤字(前年同期は1億22百万円の赤字)だった。新型コロナウイルスの影響で減収となり、赤字拡大した。

 ただし第3四半期には、自律走行ロボット(AMR)領域での案件増加(台湾Vecow社との共同開発など)、米国での製品化に向けた開発案件の進捗(医療用ウェアラブルやロボティクス向け処理ボードなどへの導入)、Artisense製品導入プロジェクトの始動など、収益化に向けた開発の動きが活発化している。中期成長を期待したい。

■株価は底放れの動き

 株価は安値圏でモミ合う展開だったが、徐々に下値を切り上げて底放れの動きを強めている。週足チャートで見ると、26週移動平均線に続いて52週移動平均線突破の動きを強めている。出直りを期待したい。3月12日の終値は4000円、時価総額は約307億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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