ホンダ、新型N-ONE発売 「丸・四角・台形」継承、RSに6MTターボも登場

2020年11月21日 20:43

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新型N-ONE RS(画像: 本田技研工業の発表資料より)

新型N-ONE RS(画像: 本田技研工業の発表資料より)[写真拡大]

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 ホンダは20日、Nシリーズの一角を担う軽自動車「N-ONE(エヌワン)」の新型を発売した。2012年11月に発売されたN-ONEは、8年ぶりのフルモデルチェンジとなる。N-BOX、N-VAN、N-WGNというNシリーズの中でも、新型N-ONEはパーソナル及び嗜好性が高い位置づけの車両となる。

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■エンジンなどの基本情報

 今回発売された新型N-ONEは、S07Bと呼ばれるDOHC水冷直列3気筒エンジンを搭載しており、総排気量は660ccでPremium TourerとRSグレードはそれにターボが組み合わされている。燃費は21.0km/L~23.0km/L(WLTCモード)。トランスミッションはCVT、CVT+パドルシフト、6MTが採用されてる。

■グレード

 新型N-ONEは、Original、Premium、RSと3つのグレードが設定されている。中でも今回の新型登場で最大の目玉となるのは、やはりRSだろう。

 RSは、軽自動車では初となるFFターボと6MTを組み合わせた設定だ。ギヤレシオはS660と同じ1-5速をクロスレシオ化した。また30km/h~60km/hの車速域では2速だけでカバーできるほど、扱いやすいマニュアルトランスミッションとなっている。

 爽快なシフトフィール、快適なクラッチフィールをテーマとした新型N-ONE。シフトノブには、ホンダの名車でもあるS2000を彷彿とさせるRS・6MT車専用のデザインを採用。N-ONEカップというレースも行われているだけに、以前からN-ONEにこそマニュアルトランスミッションを採用すべきという声はあったが、ついに来たというユーザーも多いことだろう。

 他にも、OriginalとPremiumのグレードが存在するが、Originalが最もシンプルなグレード、PremiumがOriginalに少し上質感を加えたグレードとなっている。

■エクステリア

 新型N-ONEは、タイムレスデザインの進化をコンセプトに掲げている。そもそもタイムレスデザインとは、普遍的な存在であり、時代、世代が変わっても変わらないもの、変えなくてもよいもの、流行に左右されないマインドとも言われる。新型N-ONEではあえて、スタイルを変えず、N-ONEの原点でもあるN360から継承されているタイムレスデザインを進化させるということに、重きを置いたモデルとなっている。

 フロントデザインは代名詞でもある丸型のヘッドランプ形状は変えずに、光源をフルLEDにするなどの変更にとどめ、軽自動車初のデイタイムランニングランプを備えた。マルチファンクション発光リングを採用することで、デイタイムランニングランプ、ポジションランプ、ターンランプ、ハザードランプをすべて1つで表現することに成功している。

 グリル形状は各グレードによって異なり、RSはハニカムメッッシュをデザインとした。バンパー下部はこれまでのN-ONEとはスタイルを変え、踏ん張り感のあるスタイルにしている。リヤバンパーも同様に踏ん張り感のあるスタイルとなり、リヤコンビネーションランプもフルLED化を行った。

■インテリア

 インテリアはしっかりと広さを加えた。インストルメントパネルの形状を見直し、足元周りのスペースを大幅に拡大させたことで、体格がいい人でも余裕をもって座ることができる。また、フロントにセパレートシートを採用することで、センターコンソールを作り出すことができた。実はところどころにNのロゴが隠れているなど、ちょっとしたユーモアも盛り込まれているのでぜひ探してみてほしい。

 メーターはタコメーター、スピードメーターを左側に配置。右側には、3.5インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレーを配置した異形2眼コンビネーションメーターを採用。メーター加飾でグレードごとの違いを出しており、Originalは白、その他は黒を設定している。なお、RSのみGメーターとブースト計を搭載しており、荷重移動などを可視化したことで操作することの楽しみを伝えるつくりになっている。

■安全装備

 新型N-ONEは、Honda SENSINGを全グレードに標準装備。衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、標識認識機能、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロールといった機能を備える。

 RSは、アダプティブクルーズコントロール(渋滞追従は無し)、車線維持支援システム(LKAS)、電子制御パーキングブレーキ、オートブレーキホールド機能、パーキングセンサーシステムを軽MT車としては初採用した。また、後席の荷物置き忘れなどを通知するリアシートリマインダーも軽初採用している。

 月間販売目標は2,000台。先代発売時の10,000台に比べると、昨今の状況からしてかなり控えめな数字ではあるが、今後の販売台数、登録台数が気になるモデルであることに違いはない。価格は1,599,400円~2,022,900円(消費税込)。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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