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英文ライティングにはプレイン・イングリッシュを意識しよう
欧米の官公庁やビジネスの世界で使用が広がる、わかりやすい英語表現のプレイン・イングリッシュ(Plain English)。大切なことは、難解な英語ではなく、相手に伝わるわかりやすい英語表現だ。誰でも理解できるシンプルな英語を目指せば、英語ライティングのハードルも下がるはずである。
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■プレイン・イングリッシュとは
プレイン・イングリッシュとは誰でもわかる、簡潔でわかりやすい英語表現のことである。読んですぐ意味のわかる英文、もっと読みたくなるやさしい英語だ。
欧米をはじめとして世界各国で、政治やジャーナリズムでも使用されている。スティーブ・ジョブズや有名リーダーも。アメリカ証券取引委員会はプレイン・イングリッシュのハンドブックを公開している。
現代社会では、速く効率的に読め、素早く要点のわかる英語が必要である。各国の災害現場でも隊員同士の意思の疎通にプレイン・イングリッシュを推奨している。意味がすぐ理解できる英語なら、コミュニケーション時間が短縮できるからだ。
ビジネスでも、社内外の英文メール、社内連絡、議事録作成に効率的となるだろう。学術的な英語表現方法ではなく、相手に伝わる簡潔な言葉が大切になるはずだ。
■プレイン・イングリッシュ表現にするには
わかりやすい英語表現にする方法をプレイン・イングリッシュのハンドブックから抜粋する。
・短い1文にする
・受動態よりも能動態
・余計な言回しをしない
・難解表現や専門用語をやめる
・肯定表現にする
・抽象的な表現よりもやさしい表現
・余計な言回しをしない
■プレイン・イングリッシュの具体表現
具体的な英語表現をプレイン・イングリッシュのハンドブックから抜粋した。
・in order to より to
・in the event that より if
・prior to より before
・not accept より reject
・not able より unable
・make an application より apply
・make a determination より determine
ほんの一部をだが、ポイントに注意を払うだけで短くわかりやすい英語表現ができるだろう。
■プレイン・イングリッシュの学習方法
プレイン・イングリッシュで検索すれば翻訳会社などによる詳しい説明サイトがある。また、アメリカ証券取引委員会のハンドブックサイトもおすすめだ。さらに、プレイン・イングリッシュの本でも学習できる。
以前紹介した英文添削サイト「Grammarly」や「Gramara」を使い、伝わるビジネス英語ライティングに役立ててほしい。
参考文献:
アメリカ証券取引委員会 ハンドブック
“A Plain English Handbook: How to create clear SEC disclosure documents” By the Office of Investor Education and Assistance, U.S. Securities and Exchange Commission, August 1998(記事:鵜飼圭・記事一覧を見る)
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