ビューティフルピープル、2021年春夏コレクション発表

2020年10月8日 17:19

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記事提供元:ファッションプレス

 ビューティフルピープル(beautiful people)の2021年春夏コレクションが発表された。テーマは「Side-C Vol.5 motional.」。

■洋服が住居になったら?

 動くことを制限され、家の中に閉じ込められている昨今。ビューティフルピープルの今季のクリエーションは、「このまま家の中に閉じ込められていたら、私たちはソファーと一体化してしまうかもしれない」という“不安”な感情からスタートしている。

 しかしながら、コレクションを通じて表現したのは“希望”の物語。不安な感情を「洋服が住居として変化したら?」というユニークなアイデアに変え、室内にあるものをモチーフにした洋服を作り上げることで、居心地の良い空間にいる時の穏やかな気持ちや安心感を表現した。

■ソファやベッドに変わるドレス

 仕立ての考え方や型紙設計のアイデアは、ビューティフルピープルがここ数シーズン追求し続けている「サイドC(Side-C)」の概念を踏襲。普段は意識することのない重なり合う生地の「間」に注目し、その空間を相互的につなげるポケットを作った。ここに微粒なビーズを吹き込むことで、まるで枕やクッションのようにふっくらとしたフォルムのスカートやドレスを生み出している。

この立体的なシルエットは、纏う人の動きによって変化。腰を下ろすと、ボリューミーなスカートはソファーのように、ドレスはベッドのように姿を変える。

■ベッドリネンやテーブルクロス着想のファブリック

 ファブリックも、テーブルクロスやベッドリネンから着想。ドレスには、ストライプ地や、壁紙などに使用されるフランスの伝統的なパターン“トワル・ド・ジュイ”をイメージした花柄のテキスタイルを採用している。

■“ニュールック”にオマージュ

 コレクション全体に漂うのは、クラシカルなムード。すそ広がりのスカートやキュッとしぼったウエストなど、“ニュールック”へオマージュを捧げている。歴史的なシルエットが、小さなビーズの動きによって蘇り、新たな命を吹き込まれているかのような様子が伺える。

 なお今シーズンは、パリファッションウィークにて、デジタルショー形式でコレクション発表を実施した。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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