アツシ ナカシマ、2021年春夏コレクション 「和魂洋才」特攻服や日本画“和の魂”を宿した洋服たち

2020年10月2日 09:06

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記事提供元:ファッションプレス

 アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)は2021年春夏メンズ&ウィメンズコレクションを発表した。

■西洋の服に日本の魂を宿す

 「和魂洋才」―― 日本古来の精神を尊重し、西洋からの優れた知識と技術などを摂取、活用、両調和、発展させること。

今季のアツシ ナカシマは、この「和魂洋才」という概念を体現する。旧き良き“和”のモチーフを、西洋が創り出した洋服の上に落とし込み、これまでにないアグレッシブなコレクションを展開する。

■アグレッシブな“特攻服”的要素

 特にアイコニックなのが、“特攻服”からインスピレーションを得たアイテムたち。トレンチコートやシャツ、パンツに“特攻服”ならではの派手な日本字&英字刺繍を施した。ベースとなる服はいずれもクラシックな佇まいであるのに対し乗せる文字は攻撃的という、アイテムとデザインのそれぞれが持つイメージのコントラストも面白い。

■日本画へ捧げるオマージュ

 日本画へのオマージュとなる龍や虎、侍のイラストを描いたピースは、鮮やかな色彩が印象的。迫力のあるタッチで描いた虎のグラフィックは、リブ袖のスポーティーなスウェットとも好相性を発揮している。

■構築的に融和する“和”と“洋”

 着物から着想したノーカラーのコートは、テーラーカラーのディテールを切替しで反映。和と洋の融和に、構築的な面からアプローチし、ベーシックなルックスでありながら捻りの効いた一着に仕上げた。

 同じく構築的な側面から和と洋の融和を図ったピースとなるのが、着物とドレスをドッキングしたかのようなワンピース。腰回りに配するロープは、今季のアツシ ナカシマにおいて象徴的なディテールとなっており、よりエッジィな印象を引き立てる。

■定番のモノグラム柄は“バグ”を表現

 また、アツシ ナカシマ定番のモノグラム柄は今季も健在。今回はアナログ映像などに見られる“バグ”の要素と絡めた新たなテイストで登場。ノイジーな表情でどこか近未来感のある様相が魅力的だ。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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