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山口県宇部市の山口井筒屋宇部店跡、宇部市が複合施設化の基本計画策定
宇部市トキスマにぎわい交流館の外観イメージ(宇部市発表資料より)[写真拡大]
山口県宇部市は、2018年末で閉店した山口井筒屋宇部店の改修基本計画をまとめた。現在の6階建て建物のうち、5、6階を解体して4階建てとし、まちなか図書館や子どもプラザなどを配置、中心市街地ににぎわいを呼べる複合施設とする内容。宇部市は2022年度のオープンを目指している。
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施設の名称は「宇部市トキスマにぎわい交流館(仮称)」。地下1階は飲食店、1階はコーヒーなどを飲みながら読書を楽しめるブック&カフェ、約4万冊の蔵書と雑誌が並ぶまちなか図書館、地場産品の情報発信施設が入る。
2階はリモートワークに使えるコワーキングスペースや生徒たちの学習スペース、イベント会場として使用できる多目的スペースを配置する。3階は「遊び」「学び」「安らぎ」「交わり」の4機能を備え、子どもたちの居場所となる子どもプラザを置く。4階は起業者やベンチャー企業を支援するインキュベーションオフィスが入居する。
宇部市は9月市議会に新施設の設置条例案を提出し、可決されれば2020年度中に設計を終え、2021年度に着工したい考え。9日に市民への説明会を予定している。施設の整備費は概算で約29億円。施設の年間来場者は70万人を目標としている。
山口井筒屋宇部店は1977年の完成。ピーク時の1994年に年間売上高72億円を上げたが、売り上げ減少が続いて2016年度から経常赤字に転落、2018年末で営業を終了した。
山口井筒屋宇部店の建物は2019年、宇部市が宇部商工会議所有志の寄付を原資にして取得した。にぎわい創出の実証実験として常磐町1丁目スマイルマーケット(トキスマ)をオープンしている。6月には図書館再生で定評があるカルチャー・コンビニエンス・クラブと連携協定を締結、施設整備に力を借りることになった。
宇部市総合戦略局は市役所周辺整備やスーパーの旧レッドキャベツ新天町店の改修と連携し、新しい人の流れを作って中心市街地の活性化を図る方針。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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