関連記事
シトロエン、欧州で人気のマルチ・パーパス・ヴィークル、ベルランゴを正式発売
正式にカタログも出るとなって発売されたシトロエン・ベルランゴ、写真は上級グレードのSHINE、価格は338.0万円[写真拡大]
グループPSAジャパンは、シトロエンのマルチ・パーパス・ヴィークル(MPV)、BERLINGO(ベルランゴ)のカタログモデルを発表し、先行予約キャンペーンを開始した。正式発売は10月1日としている。
ベルランゴは昨年2019年10月に日本デビューを果たし、2度の5時間半でオンライン予約が終了した人気モデルで、カタログモデルとして日本市場に本格デビューするというわけだ。カタログモデルは、メイングレードのSHINEに加え、あえて装備を一部省き、より道具感を強調したFEELの2グレード設定。さらに特別仕様車として充実装備とマットオレンジのアクセントでスタイリッシュなディテールのSHINE XTR PACKを設定した。キャンプに登山、トレッキング、スキー、スノーボードなどアウトドアのアクティビティに応えるモデルの導入だ。
前進させたフロントスクリーン、短く高く設定されたフロントエンド、取り回しを向上させる短いフロントオーバーハング。これらはグループPSAの定評ある新世代プラットフォームEMP2の採用で実現した。ボディサイズは全長4405mm×全幅1850mm×全高1850mm、ホイールベース2785mmと、日本国内でも使いやすいサイズとなっている。
BERLINGOはリアにスライドドアを採用。リアシートは幅の等しい3座独立式。このシートは個別にフォールディングが可能となっており、多彩な荷室アレンジに対応する。
リアゲートはガラス部分のみを個別で開閉することが可能。テールゲートを開けずにガラスハッチから簡単にアクセスでき、狭いエリアでの荷物で出し入れに便利だ。また、フレキシブルラゲッジトレイは59cmと28cmの2ポジションに設定でき、ラゲッジスペースを上下に分割させることが可能だ。ハイポジションにすればガラスハッチとリアゲートで荷物を完全にセパレートすることが可能だ。テールゲートはリアバンパー後方約1500mmにまで展開し、アウトドアでタープ代わりにもなる大きさだ。
安全運転支援システムもまた、コンフォート性能のひとつとして捉え、セーフティ&ドライビングアシストが充実している。アクティブクルーズコントロール(ストップ機能付き)/アクティブセーフティブレーキ/レーンキープアシスト/ブラインドスポットモニターシステム/制限速度および進入禁止に関する道路標識をマルチファンクションカメラが読み取るトラフィックサインインフォメーションなどを装備した。
パワートレインはシトロエンとしては初搭載となるグループPSAの最新世代クリーンディーゼルエンジンDV5型で、出力は130ps/3750rpm、トルクは300Nm/1750rpmを発揮。アイシン・エイ・ダブリュとの共同開発による電子制御8速オートマチックトランスミッションを組み合わせた。
DV5型エンジンは、ディーゼルとは思えない軽快な吹け上がりとドライバビリティ、低回転からの太いトルク、最新の排気浄化システム(酸化触媒、SCR選択還元触媒、DPF微粒子フィルター)による極めて高い環境性能を誇る。
また、EAT8オートマチックトランスミッションはロックアップを多用し、ダイレクトな変速とワイドスプレッド化の恩恵により高速クルーズ時の燃費を向上させた。カタログ燃費はJC08モードで21.2km/リッター、WLTCモードで18.0km/リッターである。
価格はベーシックなFEELが312.0万円、装備が充実したSHINEが338.0万円、そしてSHINE XTR PACKが343.0万円となる。最大のライバルはやはりフランス製のルノー・カングーだろう。(編集担当:吉田恒)
■関連記事
・FCAとグループPSAの合併による新会社の名称、「STELLANTIS」に決定
・FCAとPSAが対等合併、イタリア+フランス+アメリカ連合の行方は?
・DSの旗艦SUV、DS 7 CROSSBACKに自動駐車機能のDSパークパイロット搭載
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク