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アップルが株式分割 対NYダウ構成比は11.3%から2.8%まで下落する見通し
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7月末、米アップルは1対4の株式分割を発表した。株価分割後ベースの取引は8月末に始まる。
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株式分割は投資家の資産や時価総額に直接的な影響は与えない。アップルは1対4の株式分割が行われるが、株価が4分の1になる一方、株数が4倍となるためだ。しかし、指数を株価の単純平均で算出する「NYダウ」には影響がある。
NYダウは、時価総額で加重平均される「NASDAQ総合指数」や「S&P500指数」と違い、指数に採用されている銘柄の株価を単純平均して算出する。株式分割で株価が下落すると、指数に対するシェアが下がってしまう。
これまで株価上昇を支えてきたハイテク株の比率が下がることで、NYダウのパフォーマンスの低下が懸念される。
■NYダウ構成TOP5 アップル分割後の見通し(8/13日基準)
〇アップル分割前 ※()は構成比
1位:アップル(11.3%)
2位:ユナイテッド・ヘルス(7.9%)
3位:ホーム・デポ(6.9%)
4位:マイクロソフト(5.1%)
5位:ゴールドマンサックス(5.1%)
〇アップル分割後
1位:ユナイテッドヘルス(8.7%)
2位:ホーム・デポ(7.6%)
3位:マイクロソフト(5.6%)
4位:ゴールドマンサックス(5.6%)
5位:マクドナルド(5.6%)
(参考)17位:アップル(2.8%)
■NYダウのハイテク比率がさらに低下 パフォーマンスに影響も
NYダウは製造業や金融、エネルギーなどの産業比率が多く、NASDAQ指数やS&P500指数などと比較し、ハイテク株の比率がもともと低い。アップルの分割でさらにハイテク比率が下がる見通しだ。
近年の米国株の上昇は、ハイテク株によるところが大きかった。特にコロナショック以降は顕著で、NASDAQ指数やS&P500指数が年初来高値を更新しているにも関わらず、NYダウは昨年末の株価を超えていない。
〇米国3指数 8/17日終値と昨年末株価の比較
・NYダウ -2.43%
・S&P500指数 +4.68%
・NASDAQ総合指数 +24.04%
今後もハイテク株主導で株価上昇が続く場合、NYダウはさえない動きが続きそうだ。(記事:ファイナンシャルプランナー・若山卓也・記事一覧を見る)
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