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コンパクトカーと軽自動車、走行性能や燃費で違い 選ぶべきポイントは
近年国内の自動車市場では、軽自動車やコンパクトカーの活躍が目立つ。どちらも燃費に優れていて、小回りが利くなど市街地で使いこなしやすいイメージが強いようだ。しかし軽自動車とコンパクトカーではどちらがお得か、車選びで悩んだことはないだろうか。燃費や維持費などから比較検証したい。
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軽自動車の規格は、排気量660cc以下という制限があり、車体も全長3400mm×全幅1480mm×全高2000mm以下でなければならない。メーカーの自主規制により、最高出力は大きくて64PSがほとんどである。
コンパクトカーはいわゆる5ナンバー車で、排気量は2000cc以下、全長4700mm×全幅1700mm×全高2000mm以内と決まっている。軽自動車よりかはワイドでパワフルな印象となり、最高出力が100PSを超える車も珍しくない。スピード感のあるドライブを楽しむならコンパクトカーが優勢だろう。
燃費ではどうか。両ジャンルに強みのあるホンダよりフィットとN-BOXの標準グレードかつガソリンモデルで比較しよう。数値はWLTCモードで示す。フィットはBASICで20.4km/Lだが、N-BOXは21.8km/Lと軽自動車が優勢だ。ちなみに同じNシリーズのN-WGNなら23.2km/Lとさらに長い。
税金面でも自動車税は排気量が大きいほど高くつく。軽自動車は1万800円の自動車税がかかるだけだが、コンパクトカーは多くの場合2万9,500~3万9,500円。ここから見ても、軽自動車の方が維持費の安さでも上位に思える。
しかし使い道の自由度では、コンパクトカーが上回る可能性がある。すべての軽自動車は4人乗りまでと法律で決まっている。子どもの年齢により5人が乗れるケースもあるが、基本的に4人を超えて走らせると定員オーバーになり、反則金6,000円や運転免許に1点の減点がつく。
兄弟や姉妹がいたり、3世代以上で暮らしている家族にとってはコンパクトカーが無難だろう。フィットに限らず、トヨタ・アクアやダイハツ・トールなども5人乗り、ホンダ・フリードにいたっては6~7人乗りが可能である。
燃費やコストの節約なら軽自動車が有利だが、スポーティな走りや大人数での使用を想定するならコンパクトカーが優勢か。車を選ぶ人の理想によって、正しい選び方は変わることに注意しよう。
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