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志望したい大学、明治・名城・関西大が地域トップ
表1 大学のブランド力調査結果概要 出所:リクルート進学総研「進学ブランド力調査2020」より[写真拡大]
リクルート進学総研が高校生を対象に行った「進学ブランド力調査2020」の調査結果が7月16日に発表されました。調査は関東、東海、関西を中心に行われ、各大学に対する意識や、学問分野への意識について質問が及んでいます。その結果、志望したい大学の項目では、関東地方は明治大学、東海地方は名城大学、関西地方は関西大学がいずれもトップとなりました。
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■3者面談を前に参考にしたい「評判」
今年も高校生にとって希望進路を絞り込む時期がやってきました。学校ではいつもより短い夏休みを前に保護者を交えた3者面談が活発化していますし、大学では1人でも多くの生徒と接点を持とうとオープンキャンパスの広報合戦が繰り広げられています。
どの大学も学生集めに苦労をする中、顧客である生徒の意識や志向はどの様に変化しているのでしょうか。
■大学選びについての質問項目
調査は「志望したい大学」、「知っている大学」、「大学のイメージ」などについて、関東・東海・関西の3つの地域に分けて行われました。
調査の結果については、表1「大学のブランド力調査結果概要」のとおりとなっています。
■進学希望学問分野に関する項目
学部や学科などの学問分野についての希望調査では、経済・経営・商学などの社会科学分野や圧倒的に多く、4人に1人が希望(複数回答)する結果となっており、2年連続で増加しています。
その他に2年連続希望者が増加している分野として、情報系、美術・デザイン系、音楽、文学、心理、工学(電気・電子・情報)、看護、医療・福祉系、体育・スポーツ、教育・保育があげられます。
反対に希望者が2年連続で減少している分野は1つだけで、工学(機械)となりました。
将来の社会ニーズとして福祉、IT、先端科学分野の人材育成が急務といわれている中、そうした分野を志向する生徒が増加していることが伺えます。一方で、ホワイトカラーのニーズが減少し、プロフェッショナル人材のニーズが増加するとされる中長期的トレンドの中、企業の間接部門への就職が多い経済・経営・商学系の希望者が増加している点も特徴的です。
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