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ランドローバー、72年ぶりのモデルチェンジで生まれ変わった「ディフェンダー」
新たにロングホイールベース5ドア仕様が国内初公開された2代目ランドローバー「ディフェンダー」、性能比の価格はリーズナブルと云えるもので、90系の499.0万円から739.0万円、110系の589.0万円から820.0万円[写真拡大]
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、新型「DEFENDER/ディフェンダー」の受注をこの4月に開始して、大きな話題となっているなか、5ドア版の110シリーズを国内初公開した。
ディフェンダーの歴史は1948年に登場し、英国特殊部隊の作戦車両にもなった「ランドローバー・シリーズⅠ」から始まる。1983年にシリーズⅢとなり、1990年にディフェンダーの名称が与えられたが、あくまでもマイナーチェンジで、基本骨格はシリーズⅠと同じだった。だから、日本でも発表となった今回の新型は、72年ぶりのフルモデルチェンジで誕生した2代目なのだ。
昨年9月、フランクフルトショーでワールドプレミアとなり、今回追加されたロングボディを含めて日本国内向けラインアップは、「DEFENDER」もしくは「DEFENDER SE」をベースモデルとした5種類の「CURATED SPEC(キュレイテッド・スペック)」、90ファブリックシート仕様、90レザーシート仕様、110ファブリックシート5人乗り仕様、110ファブリックシート7人乗り仕様、110レザーシート7人乗り仕様となる。
新型「DEFENDER」は、ランドローバー社のアイコンモデルを21世紀仕様に刷新し、現代的なポップで洗練されたデザインと実用的な機能を新たに採用した。しかし、ひと目でディフェンダーとわかる特徴的なシルエットを継承しつつ、高い走破性に加えてスマートかつ高機能な装備を搭載し、安全性も充実した最新かつ究極のオフロードモデルだ。
ボディは新開発となるアルミ製モノコックであり、従来のスチール製ラダーフレーム構造よりも大幅に軽量化しながら、3倍の捻り剛性を確保した。いわく、ランドローバー史上最強のボディ構造を得たという。用意するボディは前述のとおり2種。ショートホイールベース(2587mm)3ドアの「90」系とロングホイールベース(3022mm)5ドアの「110」系だ。110系では5+2名の7人載り仕様も用意した。
ディフェンダーの最大の特徴は、云うまでもなく究極といえるオフロード性能にある。伝統のフルタイム4輪駆動を採用。砂地や草地、雪道などの厳しい路面でも前後輪のトルク配分を調整して、安定した走りを提供する。路面状況に応じて最適なサスペンション、トランスミッション、トラクションなどの車両設定を自動制御するテレイン・レスポンス2には、7 種類のモード(コンフォート、芝生・グラベル・雪、泥地、砂地、エコ、ロック、ウェイド)があり、オンロードとオフロードを選ばず、卓越した走行性能を発揮する。
電子制御エアサスペンション(90にはオプション、110には標準)は、優れた快適性と走行性を実現。標準地上高218mmより40mm低い車高から、最大で標準車高+145mm まで、幅広い範囲で車高を設定することができ、乗員のスムーズな乗降をサポートするほか、オフロードでの走破性を引き上げる。アプローチアングル38度、デパーチャーアングル40度、最大渡河水深は900mmを実現しており、3D サラウンドカメラとウェイドセンシングが水深の把握をサポートする。この走破性能は他の4WD車の追随を許さない。
搭載エンジンは、2.0リッター直列4気筒ガソリンエンジンは、最高出力221kW(300ps)、最大トルク400Nmを発揮。ジャガー・ランドローバーの他のモデルでも高い実績を誇るエンジンで、スタートストップや回生エネルギーの再利用など、最新テクノロジーをフルに採用している。
また、先進運転支援システム(ADAS)を採用し、エマージェンシーブレーキ、レーンキープアシスト、クルーズコントロール機能を装備する。
昨今のSUVブームとは対極にあるオフロードAWDモデル、ディフェンダー。ボディ色は全7色、全10グレード展開で、価格は90系の499.0万円から739.0万円、110系の589.0万円から820.0万円。(編集担当:吉田恒)
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