なぜ効果的!? 成績優秀な子供が「ボールペン」で学習する理由

2020年6月17日 06:35

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 あるトップレベルの子供たちが学ぶ学習塾では、鉛筆やシャープペンシルが使用禁止だという。代わりに使うのはボールペン。最初は戸惑う子供も多いようだがすぐに慣れ、学習意欲も向上するそうだ。その驚くべき効果と理由とは?

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■ボールペン学習は超効率的

 実は、成績優秀な人の間では、ボールペン学習は珍しいことではない。人よりも多くの勉強をしている彼らにとって、ボールペン学習は、鉛筆やシャープペンシルよりも格段に効率が良いからだ。

 まず、鉛筆を削ったり、芯を交換する手間が無い。テンポ良く計算をしていたり、文章を書いている時に、芯が折れると集中力が途切れ、そこでいったん学習が中断してしまう。途切れた集中力が回復するには数分かかるうえ、気持ちもいらいらしてしまう。

 その点、ボールペンは一定の線の太さで、スムーズに書き続けることが出来る。もちろんボールペンだってインクが無くなれば交換が必要だが、他に比べると圧倒的に長く書き続けることが可能だ。

■「消せない」ことがポイント

 また、ボールペンでは間違いが「消せない」ということも大きい。少し書き損じたからといって、いちいち消しゴムを使っていては、上記のように集中力が途切れるし、消しかすで机も汚くなる。

 ボールペンなら、間違えた個所は、ささっと二重線を引くだけで良い。この間、1秒もかからないだろう。鉛筆を置いて消しゴムを使い、また鉛筆を持ちなおす手間は、トータルにするとかなり無駄な時間になる。

■自分の頑張りが目に見えるようになる

 ボールペンを使うと、当然使い終わったインクの芯が残る。これを集めておくことで、「こんなに勉強したんだ」ということが、目に見えるようになる。

 公文式をやっている子供が、よく「公文タワー」の写真を公開している。これは、今まで学習してきたプリントをタワーのようにつみ重ね、「これだけ問題をやってきた」と可視化しているのだ。これと同じで、ボールペンの芯が増えるごとに、自分のやってきた努力が目に見え、子供の自信や頑張りにつながる。

■お気に入りの1本を見つけよう

 使うボールペンは出来るだけ1本にした方が良い。いざ勉強しようと思った時に、「何を使おうかな」と迷わなくてすむ。さらに持ち変える手間を極限に減らすために、3色ボールペンがお勧めだ。出来れば外側から、インクの減りが見える方が学習意欲が増すが、見つけるのは難しいかもしれない。書き味や、持った時の大きさなども子供の好みがあるだろう。

 まずは、子供に合った1本を見つけることから始めよう。お気に入りの1本が、子供の成績を大きく変えるきっかけになるかもしれない。

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