EV走行距離はなんと95km! トヨタ RAV4 PHV発売 価格は469万円から

2020年6月9日 17:00

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「RAV4 PHV」BLACK TONE<オプション装着車>(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

「RAV4 PHV」BLACK TONE<オプション装着車>(画像: トヨタ自動車の発表資料より)[写真拡大]

  • G"Z"エモーショナルレッドII<オプション装着車>(画像: トヨタ自動車の発表資料より)
  • G"Z"エモーショナルレッドII<オプション装着車>(画像: トヨタ自動車の発表資料より)
  • BLACK TONE 内装色ブラック<オプション装着車>(画像: トヨタ自動車の発表資料より)
  • プラグインハイブリッドシステム THS II Plug-in(画像: トヨタ自動車の発表資料より)
  • アクセサリーコンセント(画像: トヨタ自動車の発表資料より)
  • ヴィークルパワーコネクター(画像: トヨタ自動車の発表資料より)
  • 充電ポート(画像: トヨタ自動車の発表資料より)

 トヨタは8日、SUVとしてプラグインハイブリッドシステムを初採用した「RAV4 PHV」を全国の販売店を通じて発売した。RAV4 PHVは既に発売されているRAV4、RAV4 HYBRIDの最上級モデルとなる。グレードはG、G“Z”、BLACK TONEの3つで、価格はGが469万円、G“Z”は499万円、BLACK TONEは539万円。

【こちらも】トヨタ・RAV4 のPHV発表 本格的ラフロード性能を持つSUV EV走行95km可能

■新開発のプラグインハイブリッドシステムを採用

 RAV4 PHVの開発にあたり、トヨタはプラグインハイブリッドシステム“THSII Plug-in”を新開発した。訴求ポイントは「走りの楽しさ」となっており、コンセプトの「あるわがままに突き抜けろ!」とも通ずるポイントである。

 エンジンは2.5Lの直列4気筒 A25A-FXS、4WDシステムはE-Four(電気式4WDシステム)と、RAV4 HYBRIDと同じものを採用した。モーターは、リヤの4NMはRAV4 HYBRIDと同じだが、フロントは最大出力が182馬力の5NMを新たに採用。これらすべてによるシステムの最高出力は306馬力を誇る。

 なお0-100km/h加速タイムは、エンジンのアシストも加えると6.0秒。同社のスープラSZ(2L直列4気筒)が6.5秒のため、踏み出しのトルクや加速感などにも違いはあるが、スープラSZも速いと言える。

 TNGAプラットフォームは、RAV4やハリアーと同じGA-Kを採用し、総電力量18.1kWhで新開発の大容量リチウムイオンバッテリーを車体中央の床下に配置した。

■気になるEVモードの走行距離や燃費

 PHVと聞いて気になるのが、電気のみで走行するEVモードだが、RAV4 PHVは満充電状態で95km(WLTCモード、以下同)の走行が可能だ。同じSUVカテゴリーの中で一強を誇る、三菱アウトランダーPHEVの57.6kmを大きく上回る数字となる。

 ハイブリッド燃費も22.2km/Lと、これもアウトランダーPHEVの16.4km/Lを上回る数字となった。ユーザーの使い方に違いはあるが、目安にはなるだろう。

 EVには駆動音に特徴があり、ハイブリッドやガソリンになるといかに静かなのかがよくわかる。RAV4 PHVではHVモードの加速時に発生するエンジンノイズを抑えるため、バッテリーパワーを活用してエンジン回転数を抑えるシステムを採用した。これによりHVモードでも上質なドライビング空間を作り上げた。さらにノイズ対策や吸音材の範囲を広げることで余計な音をシャットアウトできる。

■外部給電はPHVのおはこ

 災害や、キャンプなどのアウトドアで大きな助けとなる外部給電はPHVのおはこだ。RAV4 PHVは最大1,500W(AC100V)の外部給電機能を標準装備しており、ヴィークルパワーコネクターを使うことで自宅などにも給電することができる。

 使用目的に合わせ、バッテリーを使用して給電するEV給電モード、バッテリー残量により、エンジンも起動させて給電するHV給電モードを使い分けることができる。さらにラゲージ内のアクセサリーコンセントで電化製品も動かすことができる。

 ここまでは給電だが、RAV4 PHVそのものへの充電は普通充電に対応しており、トヨタが提供するPHV充電サポートに加入すれば、トヨタ販売店や全国の普通充電スポットを利用可能だ。自宅での充電は2通りのパターンに対応し、約5時間30分で満充電になるものの専用の配線工事が必要な単相AC200V/16A、もしくは満充電になるまで約27時間かかるが、原則として工事が不要な単相100V/6Aがある。

■差別化されたエクステリア

 既に発売されているRAV4のエクステリアはいかにもごつく、タフなアウトドア向けとなっているが、RAV4 PHVは先進とスポーティさを取り入れることで見ただけでわかるような差別化をしている。専用のフロントグリルと、ロアモールやLEDデイライトがそれらを物語っている。アルミホイールも新意匠を採用したことで、先日発表された新型ハリアーと同じくタウンユースにも向くデザインとなっている。

■インテリアはRAV4と大まかな部分は同じ

 当たり前だが、インテリアに関してはRAV4とそれほど見た目に変わりはない。レッドステッチを採用し、合成皮革シート表皮採用のスポーティシートを全車に標準装備している部分などが、RAV4 PHVの特徴とも言っていいだろう。

 車内の装備としてはDCMの標準装備はRAV4と同様で、RAV4はオーディオレスだがRAV4 PHVは9インチの大型ディスプレイオーディオ(DA)が標準装備となっている。

 予防安全も「Toyota Safety Sense」を装備、カラーヘッドアップディスプレイを採用し、目線移動を減らすことでドライバーの負担軽減に貢献する。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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