オランダに学ぶ英語習得術! 広がる学力格差に楽しく打ち勝つ

2020年5月11日 12:04

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 外出自粛が長引き、学校や塾にも行けなない状況の中、学習する子としない子の学習格差が大きくなりつつある。とはいえ、学習時間と自由時間を管理することは難しい状況だろう。

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 時間がたくさんあることで伸ばせる才能の一つに、英語がある。こんな時だからこそ、机に向かって勉強することなく、楽しく英語力が底上げできる方法を紹介しよう。

■アニメを英語で観るだけで!?

 勉強という意識を持たせずに、自然と英語が身につく方法とは、アニメや映画を英語で観る、ということだ。テレビなら、外国のアニメ番組を見せる、映画なら外国語を選択する(ただし日本語字幕は必ずつける)、動画でも楽しい英語コンテンツは豊富にある。

 実はこの方法はオランダで広く行われている方法だ。オランダは「非英語圏における英語力」が世界一といわれている国でもある。地理的に大国に囲まれ、小さな国土で国力を保つには、英語をはじめとした外国語の習得が必須という事情もあるだろう。それには、小さいころから、慣れ親します方法が一番だというのだ。

■英語をマスターするには3,000時間必要

 多くの日本人が英語を苦手とするのは、圧倒的に英語にふれる時間が短いから、といわれている。

 アメリカ国務省の機関による調査では、日本人が英語を習得するのに必要な時間は3,000時間とされる。普通の日本人が、学生時代に英語にふれる時間は約1,000時間といわれている。どんなに英語に接する時間が短いか分かるだろう。

 英語と日本語は正反対と言っても良い言語なのだから、習得するには時間がかかることは当たり前だ。しかし、学校や塾の英語の授業でさえ、日本人の先生による日本語での授業が行われており、英語に接する時間が圧倒的に少ないことが問題である。

■楽しく英語にふれることが大切

 日本人の耳では、英語の発音を理解することは難しい。だからといって避けていては、さらに英語に拒否反応を起こしてしまう。まずは英語の発音やリズムを「受け入れる耳」を育てよう。

 それには、楽しく英語のアニメや動画を観るのが一番なのだ。とはいえ、どんなに楽しい映画を観ても、英語の勉強だと思うと途端につまらなく感じてしまう。だから、親は「英語で観る」ということ以外は、口を出さないことが肝心だ。

 字幕を追いかけるだけでも良い。集中していなくてもいいだろう。だたし、同じ映画やコンテンツを何度も見せること。出来るだけ長時間、英語のリズムに耳を慣れさすことこそが英語上達の早道といえるだろう。この長い休みを、ポジティブに有効利用してみはいかが。

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