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東京外国語大学言語モジュール&オンライン辞書でマイナー言語をゼロから学ぶ!
東京外国語大学言語モジュール・ラオス語トップページの画面キャプチャ。[写真拡大]
マイナー言語を勉強したいとき、質の良い教材を探すのは難しい。発音や会話はネイティブに学びたいと会話教室を探しても、なかなか見つからない。そんなときに利用したいのが、東京外国語大学言語モジュールだ。
【こちらも】27言語が学べる「東京外国語大学言語モジュール」の上手な活用方法
同モジュールでは、ラオス語、ベトナム語、モンゴル語といったマイナー言語を含む27種類の外国語が無料で学べる。
東京外国語大学言語モジュールは、会話、語彙、発音、文法の4つのモジュールで構成されており、会話、語彙モジュールではネイティブの動画や音声が中心の教材になっている。外語大学だけにネイティブ話者の協力者が多数見つかるのだろう。出演者は男女、年少者、年長者とさまざまで、多くの声質に触れられるという優位性をもつ。各モジュールの内容は、市販の参考書で学べる範囲を超えた充実度で、利用価値は高い。
■オンライン辞書
使いやすい辞書が見つからないのも、マイナー言語の学習を困難にしている。収録単語が一定数に達した辞書が出版されていない言語も多い。東京外国語大学言語モジュールにも単語検索機能はついているが、調べられる単語数は限りがあるため、以下の無料のオンライン辞書を併用して勉強の効率を高めよう。
1.Google翻訳:単語、フレーズ、ウェブページを日本語から100 以上の他言語に一瞬で翻訳できる。また多言語から日本語への翻訳も可能である。
https://translate.google.com/?hl=ja
2.Glosbe:ポーランドで開発されたオンライン辞書。約100の外国語を日本語に翻訳できる。また日本語から外国語への翻訳も可能。同サイトは単語の意味だけでなく、例文や使い方も表示される。
3.Weblio辞典:英和和英、日中中日、日韓韓日、フランス、インドネシア、タイ、ベトナム辞典が収録されている。外国語を入力して検索すれば、日本語の意味が表示され、日本語で検索すれば、対応する外国語が表示される。
*オンライン辞書は、たまに誤った訳語も表示されるため、同時に2つ以上のサイトで検索し確認しよう。
■外国語を自分で学ぶときに気をつけたいこと
●1.単語で覚えず、例文や文章の繋がりの中で覚える
英語学習者はTOEIC、TOEFL、英検などテストで高得点を目指す人が多く、何千或いは万以上の単語を覚える必要がある。例文や意味を調べることに時間をかけず、回転を速くして数を多く覚える学習方法が推奨されるのは、このためだ。
マイナー言語を学ぶ人は、ビジネス、旅行、留学、駐在など実際に現地で会話をしたい人が学ぶ場合が多く、文章や例文の中から単語を覚え、実践に役立つ語彙学習を行いたい。
●2.単語学習では異なる複数の意味を覚える
例えば英語のprettyは「可愛い」「かなり」と2つの意味がある。マイナー言語も同様に、多くの単語は2つ以上の意味をもつ。単語を学ぶとき異なる複数の意味を1度に覚えれば効率的だ。
●3. アウトプットの学習を意識して行う
話す、書くといったアウトプットの学習は脳への負荷が大きい上に、学習方法が限られている。このため、意識しないと読む、聞くといったインプットに偏った学習になってしまう。
語学学習で最も大切なのは、毎日継続して行うことだ。忙しい日は10分でも良いので必ず勉強しよう。疲れた日は負荷の少ないリスニングやリーディング学習を中心に行えば無理なく続けられる。(記事:薄井由・記事一覧を見る)
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