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英会話においてTOEICは意味がない?
日本人はとにかく資格を取ることが好きなようで、何かにつけて資格を取ろうとする傾向にある。こと英語においては、英検、TOEIC等がそれに当たるだろう。特にTOEICの受験者数は毎年増加している。TOEICの公式サイトによると、2000年の109万2,000人から2016年に250万人となり、2倍以上の増加となっている。
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だが、会話力や英語力をスコアであらわせるのだろうか。もしそうならTOEICの高得点取得者は、英語が「ペラペラ」なはずだが、実際はTOEICのスコアに英会話力は比例しないようだ。むしろ、あまり関係がないと言っても過言ではない。つまり、「英会話の上達」という点においては、TOEICを受験することはあまり意味がないと言える。
■TOEICの平均スコアは半分以上
公式サイトによると、2020年1月の平均スコアは581点である。990点が満点であるから平均点が50%を超えていることになる。つまり、ある程度の英語力を持つ受験者が多いと言うことだが、実際はそうでないの明らかだろう。
■なぜTOEICは英会話に役に立たないのか?
TOEICは試験であり、試験対策をすればある程度のスコアが取れるのだ。日常会話は全くの別物である。TOEICはビジネス用語に特化している為、その用語を覚える必要があるが、ビジネス用語だらけの日常会話があるだろうか?全く日本語が喋れないのに漢字検定試験を受けるようなものである。
■TOEICは何の為に受けるのか?
殆どの人が就職活動や、キャリアアップ、会社から求められる等の理由で、TOEICを取る必要性に迫られている為、受験するのではないだろうか。もし英会話力を測る為にTOEICを用いるのであれば、それを求める企業側にも問題があるかもしれない。TOEICはあくまでも英語力を判断する一つの材料として利用する必要があるのではないだろうか。
もちろん高得点者が、それなりの英語力がある可能性は高い。彼らは、英語力が備わっている状態でテストを受験するから当然とも言えるだろう。
言葉というのは本来「コミュニケーションする為のツール」である。それよりもテストが重要視されるという状況は、今までの英語教育のスタンスと何ら変わっていないのではと、只々思わせられるばかりである。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る)
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