Apple、2020年最初の各種OSアップデート iOS 13.3.1など配信

2020年2月4日 17:50

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 Appleは、2020年最初となる各種OSのセキュリティアップデートを1月28日(現地時間)に配信開始した。対象となるのは、iOSおよびiPadOS、macOS、watchOS、tvOSの各種。今回のアップデートはいずれもバグフィックスと機能改善および、セキュリティアップデートが主となる。

【こちらも】Apple、iOS・iPadOSやMac用OS Xなどをアップデート

■iOS 13.3.1およびiPadOS 13.3.1のアップデート内容は?

 今回の修正・機能追加のうちもっとも目立つのは、iPhone 11および11Proに搭載されたU1チップによる超広帯域位置情報サービスに関して、これまでオフできなかったものが、選択的にオフにできる機能が追加されたことだ。これにより、位置情報サービスによるプライバシー侵害問題に対してユーザー側でも対処できるようになったことは大きい。

 その他、Siriの音声にインド英語を追加するなどの修正・追加が行われている。

 一方セキュリティ関連のアップデートでは、セキュアなIP通信のためのIPsecに関する問題(CVE-2020-3840)など、13分野20件のアップデートが行われている。

 セキュリティ関連の詳細については以下も参照されたい。
 https://support.apple.com/ja-jp/HT210918

 なお、対応機種はiPhone 6s以降、iPad Air 2以降、iPad mini 4以降、iPod touch 第7世代となっている。これ以前の機種に関しても同日、iOS 12.4.5のセキュリティアップデートが公開されている。対応機種はiPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air、iPad mini 2、iPad mini 3、iPod touch 第6世代となっている。

■macOS Catalina10.15.3のアップデート内容は?

 今回のアップデートでは、いくつかのバグフィックスや修正があるが、目立った機能追加はない。修正の主なものは、ディスプレイのガンマ補正の修正や、16インチMacBook Pro(2019)のビデオ編集処理などについてと、Safariの修正となる。

 一方セキュリティアップデートでは、BluetoothやWi-Fiなど無線技術に関連するものや、apache_mod_php、sudoなどunix系OSに関連するものなど、20分野27項目にわたって、脆弱性の修正が行われている。

 セキュリティ関係の詳細については以下も参照されたい。
 https://support.apple.com/ja-jp/HT210919

 なお、同時に以前のバージョンであるMojave、High Sierraに関してもセキュリティアップデートが配信されている。

■その他のOSアップデート

 この他、 同時にtvOSが13.3.1に、watchOSが6.1.2にアップデートされている。どちらも新機能というよりは多くのセキュリティアップデートが含まれている。

 今回の各OSアップデートに関しては、大きく目立つ機能追加はないものの、いずれも快適性を増すための機能修正と、セキュリティに関する重要修正が多く適用されている。

 セキュリティ関連では、権限昇格やリモートでの任意コード実行などの修正も含まれている。すでに配信から1週間が経過しており、ネット上に報告される不具合情報などもあまりアップされていないことから、早めに適用されることが望ましい。(記事:kurishobo・記事一覧を見る

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