韓国留学に行かせても問題ないか? テレビが語る嘘とホンネ

2020年1月9日 12:11

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 K-POPのきらびやかな姿、面白い韓国ドラマに魅了され、韓国留学に行きたがる若者は多い。しかし、わが子を韓国には行かせたくない親御さんも多いのではないだろうか。

【こちらも】韓国留学で語学力を高めるには、他人に迷惑をかけるべきだ

 テレビでは、毎日のように韓国の刺激的なニュースが放送されている。不買運動や反日デモのニュースを見ると、「韓国は危険な国だ」「日本人が行ったら、事件にあうかもしれない」と思うのも仕方ないだろう。

 しかし、長年韓国で生活している私からすると、ニュース内容と実際の状況がかなりずれていると感じる。韓国人は日本政府は嫌っているが、日本人は嫌っていない。むしろ好かれていると言ってもいい。

 ではなぜ、このようなズレが生じるのか。それはテレビが視聴率を確保するために、韓国のネガティブなニュースばかりを取り扱っているからだろう。人間はネガティブなニュースが目に付きやすい生き物であるが故に、恐怖心を煽る事件ばかりを取り扱う。

 そして、ニュースというのは切り取り方で、いくらでも恐怖心をコントロールできる。

 例えば、ジハイドロジェン・モノオキサイドという物質は、酸性雨の主成分で、土地を浸食する。それは身近に潜んでいて、多くの食品にも含まれている。体内に摂取すると、留まり続ける。

 こう聞けば恐怖を覚えるだろう。しかし、この正体は「水」だ。

 これと同じように、日本で放送される韓国のニュースも切り取り方の色付けがされている。ニュースを見ると、まるで韓国人みんながデモに参加して、日本を嫌っているように見えるが、実際はごく一部なのである。

 とはいえ、韓国人が日本人よりも荒っぽいことは確かだ。

 実際に、私が韓国の居酒屋でアルバイトをしていた時は、月に1回のペースでお客さんが喧嘩していた。しかし、日本人である私が悪口を言われることはなかったし、むしろ「日本が大好きです」と伝えてくれることばかりだった。

 このことから分かるのは、韓国人は荒っぽいのではなく、自分の意見をはっきりと言える国民性だということだ。日本人は韓国人のこのような気質から学べることもあるのではないだろうか。

 自分の意見が言えるのは立派なことだし、実際に日本では自分の意見が言えず辛い思いをしている人も多い。それらの文化の違いを勉強できるいい機会なのが、韓国留学である。

 そもそも留学とは異文化を学ぶためのものだ。

 なので、もしあなたの娘や息子が「韓国留学したい」と言っているのなら、ぜひ前向きに考えてあげてほしい。もちろん不安を煽るような情報もあるが、実際の韓国は、ニュースで報道されるほど危険な場所ではない。実情をしっかりと確かめて検討することが一番だろう。(記事:坂東泰地・記事一覧を見る

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