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ドン・キホーテなど展開のPPIHグループ、総店舗数700店を達成
全国700店を達成したPPIHグループの店舗(PPIH発表資料より)[写真拡大]
ドン・キホーテやアピタなどを展開する小売大手のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は、6日にオープンした大阪市淀川区のドン・キホーテ十三店で全国のグループ店舗数が700店に達した。東海地区を地盤とするユニーが1月にグループに加わったことで店舗数が一気に増え、中期目標を1年前倒しして達成した。
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PPIHグループは1980年、ジャスト(現PPIH)を設立してスタートし、1989年にドン・キホーテの1号店となる府中店を東京都府中市で開設した。首都圏での多店舗展開を経て、2000年に東証一部上場、その後全国に店舗網を広げていった。2017年にシンガポールへ出店して以来東南アジア諸国へ進出しているほか、ハワイ州とカリフォルニア州で米国事業も展開している。
現在はディスカウント事業のドン・キホーテ、MEGAドン・キホーテ、総合スーパーのアピタ、ピアゴを展開している。このうち、アピタ、ピアゴの約100店舗は2022年までに、ドン・キホーテが持つ時間消費型の店舗づくりとユニーのノウハウを融合させたダブルネーム店舗、MEGAドン・キホーテUNYへ業態変更する計画。
総店舗数は2005年に100店、2008年に200店、2015年に300店、2018年に400店に達していたが、ユニーのグループ加入があって一気に店舗数が増えた。これに伴い、年間の買い物客数も延べ5億人を突破している。
売上高は2018年に1兆円に満たなかったが、2019年は1兆3,000億円を超え、2020年は1兆6,000億円を上回る見通し。PPIHグループは2020年に売上高1兆円、500店舗展開という中期目標「ビジョン2020」を打ち出していたが、1年前倒しで達成することになった。今後も店舗網を拡大して地域密着型の運営を続け、国際競争力を持つ新たな流通を創造する方針。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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