イーサリアム財団の研究員、北朝鮮へのブロックチェーン関連情報提供で逮捕

2019年12月3日 18:04

印刷

記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 ブロックチェーン技術「Ethereum」を手がけるEthereum Foundationの研究者が、米国で国際緊急経済権限法 (IEEPA) 違反の疑いで逮捕された。北朝鮮の暗号資産(仮想通貨)関連カンファレンスに出席したことが理由(仮想通貨WatchITmediaブルームバグ)。

 米国は北朝鮮に対し経済制裁を行っているが、逮捕された研究者に対しては資金洗浄や対北朝鮮制裁を回避することを共謀したという容疑がかけられている。この研究者は米国民だが、2015年よりシンガポールを拠点に活動していたという。米国務省は北朝鮮への渡航許可を拒否していた。

 問題のイベントは4月に北朝鮮で行われた「平壌ブロックチェーンおよび暗号通貨カンファレンス」。北朝鮮がブロックチェーンや暗号通貨を用いて制裁を回避する方法について議論したという。氏はブロックチェーンに関する論文も多数執筆するなど、Ethereumイーサリアムを初期から支えた研究者の1人だという。

 カンファレンスへの参加はFacebookを通じて北朝鮮政府から依頼されたもので、氏がカンファレンス参加を公言した際には複数の友人から法に触れる可能性を指摘されていたとのこと。IEEPA違反では最高20年の禁固刑が科せられる。

 スラドのコメントを読む | ITセクション | 犯罪 | インターネット | IT | アメリカ合衆国 | お金

 関連ストーリー:
仮想通貨イーサリアムクラシック(ETC)に51%攻撃、最終的に盗まれた仮想通貨は全額返還 2019年01月22日
Google、Ethereumを仮想通貨だとして広告ブラックリストに登録 2019年01月18日
BitTorrentを仮想通貨/ブロックチェーンプラットフォームを手がけるTRONの創業者が買収 2018年06月23日
トヨタなどがブロックチェーン技術「イーサリアム」企業連合に参加 2017年05月24日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事