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札幌「ススキノラフィラ」閉店、新ビル建設へ 地域活性化の起爆剤となるか
札幌市中央区の商業施設「ススキノラフィラ」が、2020年5月17日をもって閉店することが明らかになった。既存ビルは、1974年に札幌松坂屋としてオープン。79年にヨークマツザカヤ、94年にロビンソン百貨店と改称を重ねながら、2009年以降はススキノラフィラとして営業を続けていた。「すすきの交差点」の角に位置する既存ビルは取り壊され、新ビルの建設が予定されている。
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札幌市といえば、再開発が盛んなエリアだ。1972年の札幌冬季五輪や政令指定都市への移行前後に建設されたビルが老朽化し、建て替えが急務である。
ススキノラフィラも例外ではなく、現在の耐震基準を満たしていない。全面改装の案もあったが、設備更新および耐震工事に膨大な費用がかかるなどの問題があり、取り壊しが決定した。
新ビルの用途については、商業施設、ホテル、オフィスなどの案が出ている。複数の機能を備えた複合ビルも視野に入れ、早ければ2023年に開業する予定だ。
新ビルは果たして、すすきの地区を盛り上げる起爆剤となるだろうか。すすきのは東京以北最大の歓楽街として有名だが、景気の低迷によって飲食店が減少傾向にある。地区の魅力を押し上げるべく「クリーン薄野活性化連絡協議会」を設置するなど、官民協働でまちづくりを進めてきた。
その最中に訪れた、再開発の波。すすきのでは、右肩上がりに増え続ける外国人観光客に対応すべく、ホテルの建設ラッシュも続いている。
今年だけでも、1月に「ホテルリブマックス札幌すすきの」、6月に「ベッセルホテルカンパーナすすきの」、9月に「JALシティ札幌中島公園」など、新しいホテルが次々にオープン。20年1月には、中堅ホテルチェーンのフォーブスが「ホテルウィングインターナショナル札幌すすきの」を開業させる予定だ。
札幌市が誘致を進める30年の冬季五輪も見据え、今後も変貌を遂げていくであろう。この追い風に乗って活気を取り戻せるか、さらなる進化に期待したい。
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