都市型商業施設「ジェムズ」、横浜と名古屋で今秋開業へ 東海では初

2019年9月5日 13:54

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ジェムズ栄の完成イメージ(野村不動産発表資料より)

ジェムズ栄の完成イメージ(野村不動産発表資料より)[写真拡大]

 野村不動産は4日、首都圏を中心に展開している都市型商業施設の「ジェムズ(GEMS)」を10月に横浜市西区、11月に名古屋市中区で開業することを明らかにした。東海エリアへの出店はこれが初めてで、首都圏、大阪市に続き、3大都市圏すべてで営業を始めることになる。

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 横浜市西区でオープンするのは「ジェムズ横浜」で、開業日は10月17日。JR線や相鉄線、東急東横線、京急線、みなとみらい線などが乗り入れる横浜駅に近い北幸地区の約200平方メートルの敷地に、コンクリート充填鋼管地下1階、地上7階建ての建物を整備、神奈川県内の地場食材にこだわる店舗や横浜の名店を集める。

 横浜駅は世界第5位の乗降客数を誇る首都圏有数の巨大ターミナルだけに、ビジネスシーンや日常生活まで幅広い年代層のランチやディナー需要が見込めるとして、新しい「食」の選択肢を提供する。

 名古屋市中区でオープンするのは「ジェムズ栄」で、開業日は11月21日。名古屋市の中心繁華街栄地区にある約330平方メートルの敷地に、鉄骨地下1階、地上11階の施設を建設し、12店舗が集まるグルメタワーとする。

 出店する店舗は公表されていないが、名古屋市を代表する有名店や名古屋初進出となる地方の名店を集める予定。大人の街にふさわしい豪華な「食」の発信拠点にするとしている。

 ジェムズシリーズの都市型商業施設は2012年に東京都渋谷区でオープンした「ジェムズ渋谷」を皮切りに、これまで東京都内と横浜市、大阪市で計12店舗を開業してきた。名古屋市を中心とする東海地区での開業は、「ジェムズ栄」が初めて。

 11月16日に東京都中央区で「ジクロスギンザジェムズ」がオープンを予定しているのに加え、現在、川崎市と東京都目黒区、港区で2020年から2021年のオープンを目指してプロジェクトが進んでいる。野村不動産は2028年までに3大都市圏で計40店舗の開発を目標に掲げており、今後年間4棟前後の開業を目指す。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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