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Facebook、WhatsAppにバックドアを設定する計画
Anonymous Coward曰く、
Facebookのメッセンジャーサービス「WhatsApp」に、バックドアを設定する動きがあるという。この機能では、特定のアルゴリズムを利用して、暗号化通信の会話を適切に終了させることができるとされる。具体的には、エンドツーエンドの暗号化クライアント自体に、フィルタリングアルゴリズムが含まれる。ブラックリストに含まれる言葉があるとアプリケーションを停止する仕組みであるようだ。
こうした要求はマーク・ザッカーバーグが主導しているとされる。WhatsAppに関しては、インドで偽情報が拡散し死亡する事件が起きるなどの問題が発生、英国では、ロンドン橋におけるテロ事件で犯人たちがWhatsAppを経由して連絡を取り合っていたとされる。このため、Facebookには各国政府から対策が求められてきた背景がある。実際に上記のようなフィルタリングシステムが搭載されれば、各国政府からの要求には対応しやすくなる。
The Guardianによると先日、いわゆるファイズ・アイズと呼ばれる国々でテロリズムおよび児童虐待と闘うことをテーマにした会議が開催された。この会議では、警察などがWhatsAppへの特別なバックドアアクセスや、その他の暗号化された通信を許可するよう求める決議が出されたという。この会議は非公開で行われたため正確なことは不明だ。しかし、英国の閣僚は、先のロンドンテロ事件からWhatsAppについて特に強い懸念を持っていることは分かっている(Forbes、The Guardian、Slashdot)。
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