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ユニシス、無給電・中継所不要で屋外施設や自然災害を監視するサービス提供
MUDENモニタリングサービス実証試験の概要(日本ユニシス発表資料より) [写真拡大]
日本ユニシスは、電源や中継局がなくても屋外設備や環境を常時監視できる「MUDEN モニタリングサービス」の提供を開始した。小型太陽光パネル付きゲートウェーと、低い消費電力で遠距離通信を可能とするLPWA通信を利用することで、給電設備のない屋外で安定したデータ通信を安価で提供できるようにした。同サービスは、マイクロソフトAzureベースのIoT プットフォームで稼働するクラウドサービスとして提供される。
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日本では、高度成長期に整備された種々の屋外インフラ施設が老朽化し、点検検査が必要となっている。また気候変動の激化により、自然災害に備えた屋外監視の重要性も増している。国土交通省によれば、点検検査が必要な鉄塔は24万基、危険な斜面は33万箇所、橋梁は70万橋にのぼり、経済産業省は、今後30年で発生する維持管理、更新費用が194兆円に及ぶと見込んでいる。
今後点検検査の重要性が増す施設や環境は、人里離れ、作業が困難な場所が多いため、効率的に点検検査、監視する方法の構築が求められていた。「MUDEN モニタリングサービス」は、この社会的要請に応えるもので、点検検査、監視業務の効率化だけでなく、コスト削減にも貢献でき、監視のデジタル化により保守管理の高度化に寄与する。
同サービスは、送電鉄塔の遠隔監視の実証試験にも供されている。実証試験は、東京電力ホールディングスと共同で、3軸加速度センサーを利用して行われている。
日本ユニシスは、「MUDEN モニタリングサービス」販売により、今後7年間で売上高100億円をめざすという。
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