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噂話は女性特有のものではない? カリフォルニア大学が会話分析の研究
●老若男女、1日平均52分を「噂」に費やす
カリフォルニア大学の研究によると、噂話を好むのは女性特有の事象であるという神話は科学によって否定されたことになる。
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女性が男性よりも人の悪口を好むとはかぎらないことや、裕福な人のほうがそうでない人よりも噂話をする時間が長いことなど、これまでのイメージを覆す研究結果が社会心理学誌『Social Psychological and Personality Science』に掲載された。
●467人の2日から5日間の会話を分析
研究では、269人の女性と198人の男性の会話を2日から5日間録音し分析して行われた。分析の対象となった会話は全体の10%、ボランティアとして参加したこの467人は、18歳から58歳のという年齢である。
その結果、人間は1日のうち平均して52分を噂話に費やしていることが判明した。
●女性は悪口が好き、は嘘?
まず実験では、会話が展開された場に居合わせなかった人が話題になった場合を「噂話」と定義した。これらの噂話は、4,000例が検出されて分析された。
研究チームではそれらの話題を、「親しい人」か「有名人」に関するもの、また「ポジティブ」「ネガティブ」「ニュートラル」のいずれかに分類した。もちろん、それを話した人の性別や年齢も研究の対象である。
結果、高齢者よりも若者のほうが他人のことを悪くいう傾向があることが明らかになった。若者のネガティブ(604例)な話題は、ポジティブ(376例)なものの2倍近くに上ると報告されている。
一方、女性が話す噂話の4分の3は、ポジティブでもネガティブでもないいわゆる情報交換に近いものが最も多かった。このニュートラルに属す噂話に関してのみ、量において女性は男性を凌駕した。つまり女性は、人のことをネガティブに噂することが多いというイメージは、今回の実験では証明されなかったのである。
●噂話をより好むのは年収が高い人たち
さらに、学歴が低く教養のない人の特権と思われてきた噂話は、実は高学歴と高収入を誇る人々のほうにより話されていることも興味深い。
また4,000に及ぶ噂話のうち、有名人に関するものはわずか369例にとどまっている。
性格に関していえば、当然のことながら外向的な人のほうが内向的な人よりも噂話に興じる時間が長いことが証明されたという。
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