ジェットスター、庄内ー成田路線に8月就航へ 初の東北路線開設

2019年4月18日 16:48

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 格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンは17日、8月1日より庄内~成田路線を運航すると発表した。山形県内にLCCが就航するのは今回が初となり、ジェットスターにとっても初の東北路線となる。

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 山形県には山形空港(彦根市羽入)と庄内空港の2空港がある。庄内空港は酒田市と鶴岡市に跨る地方管理空港で、空港ターミナルは酒田市浜中にあり、愛称は「おいしい庄内空港」。1991年に山形県第2の空港として開港し、現在発着しているのは、全日空(ANA)とタイ国際空港(THAI)の2社である。

 ジェットスター・ジャパンは2011年にオーストラリアのカンタス航空、日本航空と三菱商事が共同出資して設立された格安航空会社。現在は三菱商事株式の半分(全体の16.7%)が東京センチュリーに譲渡されており、4社が株主となっている。同社は、2012年7月より日本国内線に就航し、2015年2月からは国際線にも路線を拡大。現在、国内15都市・22路線、海外4都市・7路線に1日約100便を運航している。

 今回は初めての東北路線に就航することになる。エアバスA320型機(180席)を1日1往復運航する予定。通常料金は片道4,490円~2万2,190円だが、記念セールも行われる。4月18日午後3時に同社ホームページで「500席限定」にて発売するセール価格は、米どころ荘内の稲穂にちなみ「174円」。

 17日には庄内総合庁舎で、ジェットスター・ジャパンの片岡優社長、吉村美栄子山形県知事、庄内空港利用振興会長らが記者会見した。その中で片岡社長は、「地域活性化に少しでも貢献できたらいい」と述べ、吉村知事は、「本県、庄内振興の起爆剤になると期待する」と挨拶した。

 山形県でも庄内地方の冬は降雪量も多く、「冬期の安全運航」が課題でもある。片岡社長は、より安全な運航のために、庄内空港の滑走路を2,500メートルに延長して欲しい旨を吉村知事に求めた。(記事:kan1713・記事一覧を見る

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