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オリックス「働くパパママ川柳」、大賞は10連休への嘆き節を歌う
オリックス(東京都港区)は15日、「オリックス 働くパパママ川柳」の入賞作品を発表した。大賞は「10連休 預け先無し 金も無し」が選ばれた。
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5万4,261通に及んだ作品の中から大賞に輝いたのが、「10連休 預け先無し 金も無し」。世間では来る10連休が話題になっているが、子育て世代にとって必ずしも歓迎できないものという心情がよく表されている。連休の間は学校はもとより、学童保育・保育園なども開いていない場合が多い。大型連休に喜ぶ子供はどこかに連れて行ってほしいと要求するが、どこに行くにもお金は付き物で、連休を過ごすレジャーには多額の費用がかかってとても大変だ。
時事通信が行った「10連休に関する世論調査」では、10連休を「うれしい」と回答した人が36.5%だったのに対し、「うれしくない」と回答した人が41%という調査結果となった。家事育児には休みがないという意見も多かったようだ。10連休に思い悩む子育て世代の共感を呼ぶ一句といえるだろう。
大賞のほかに、「パパ目線賞」、「ママ目線賞」、「子ども目線賞」、「じぃじばぁば目線賞」などが発表された。
「パパ目線賞」では「 お尻拭き 社では上司の 尻拭い」など3作品が選出。家では子供のおむつ替えなどをやる一方で、会社では上司などほかの人のフォローに追われる日々。公私ともに誰かの世話に忙しい社会人・父親としての顔が垣間見える一作だ。
「ママ目線賞」では 「育休を 取った旦那に 手が掛かる」など3作品が選ばれた。育児休暇の取得率がまだまだ低い中、その育休を取得した夫は「イクメン」気分かもしれない。しかし慣れない育児と家事に悪戦苦闘する夫に、妻はひやひや。妻の帰りを首を長くして待っているであろう夫の姿につい苦笑いしてしまう作品。
「子ども目線賞」では 「お年玉 買いたいものは パパの時間」という9歳の女の子からの作品が受賞。働き方改革はまだ始まったばかりで、なかなか家族との時間が取れない父親もまだ多いことだろう。お年玉をもらっても、物を買うのではなく父親との時間を買いたいという子供の切ない心情がよく表された作品だ。
今回新設された「じぃじばぁば目線賞」には「いだてんか 保育所向かう 嫁の足」が選ばれた。仕事に育児に多忙を極める女性の姿を、大河ドラマになぞらえて表現した一作。
「オリックス 働くパパママ川柳」は 、「働きながらの子育ては、パパもママも朝から晩までフル稼働。慌ただしい毎日だからこそ生まれる感謝の気持ちや、笑いのネタ、ちょっとグチってみたいことを17音の川柳で自由に表現してほしい」との趣旨で1月11日~2月12日の間にインターネット・ハガキで作品を募集。男性からの投稿が4割を占めた。(記事:藤原大佑 ・記事一覧を見る)
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