NYの視点:米国のインフレは抑制、FOMCの辛抱強い方針を正当化

2019年4月12日 07:38

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記事提供元:フィスコ


*07:38JST NYの視点:米国のインフレは抑制、FOMCの辛抱強い方針を正当化
米労働省が10日に発表した3月の消費者物価指数(CPI)のコア指数は前年比で+2.0%と、連邦公開市場委員会(FOMC)の目標値2%を保ったものの予想外に2月の+2.1%から低下した。ただ、データ収集方法が変更され衣料品価格が低下したことが影響した模様。被覆費は前月比‐1.9%と、下落率が1949年以降で最大を記録した。前年比でも‐2.2%で、全体指数を押し下げたと見られる。被服費が全体に占める割合は3.1%。

11日に発表された3月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.6%と予想+0.3%を上回り10月来の高水準となった。前年比では+2.2%と、予想外に2月+1.9%から上昇し、年内で最高となった。ガソリン価格の上昇が影響した。ガソリン価格は昨年10月以来で最大の伸びを記録。変動の激しい燃料・食品を除いたPPIコア指数は前月比+0.3%と、2月+0.1%から予想以上に上昇。前年比では+2.4%と、予想通り2月+2.5%から低下し昨年5月以降で最低となった。

インフレ指標は概ね抑制されており、連邦準備制度理事会(FRB)の辛抱強い方針を正当化する結果となった。《CS》

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