MINIクロスオーバーの世界は、現代「クルマ文化」の象徴 イギリスの旅?

2019年3月5日 07:36

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限定車「MINI Crossover Norfolk Edition」(画像: ビー・エム・ダブリューの発表資料より)

限定車「MINI Crossover Norfolk Edition」(画像: ビー・エム・ダブリューの発表資料より)[写真拡大]

 BMWジャパンは、「MINIクロスオーバー」に特別仕様車「Norfolk Edition(ノーフォークエディション)」(300台の台数限定)を設定し、2月28日発売した。

【こちらも】BMW・MINI 現代のゴーカートフィール イギリスの香りをカスタマイズ

 現在はBMW傘下になっている「ミニ」だが、幾度となく「ミニ」ブランドの所有者は変遷した。2019年は、そうした「ミニ」ブランド創設60周年を記念して、「ノーフォークエディション」が発売された。記念第1弾である。テーマは「未知なる世界が待つ旅へ」である。

 「ノーフォーク」とは、「広大な海岸線と美しい田園風景」つまり、イギリスの田舎風景の代表格でイングランド東部の地名だ。旅するアクティブな人が持つ「新しい世界観を広げる」と言ったところだそうだ。

 デザインでコラボレーションするのは、日本人のファッションブランド「F/CE.」のデザイナー山根敏史氏だ。「❝シーズンごとに様々な国を訪れ、じかにその文化に触れながら得たインスピレーションをデザインに落とし込む❞」(webCG https://www.webcg.net/articles/-/40463)と言う氏の手法で、オリジナルパーツのデザインに生かされていると言う。

 こうしたフィーリングを車造りに取り込める時代であるようだ。それも現代的装備品、つまり運転支援システムやナビゲーションシステムなどが整っており、かつてのような気難しい整備を必要としないメカニズムに信頼性があるので実現できるのだ。

 現代ミニに乗ってみると、半世紀前の「ゴーカートフィール」は影を潜め、FFのクセも現代の日常的使用に耐える特性となっている。FFの割には直進安定性が「イマイチ」なのはご愛嬌として、スズキ・スイフトのように急激なコーナリングでFFの特性を丸出しにすることもない。イギリスの田舎道を想像させるブリティッシュグリーンが良く似合う1台だ。

 イギリスの石畳の道を機敏に走るミニの姿が印象に残るが、乗ってみるとマイルドで「現代洒落車」の筆頭に上げられるのかもしれない。

 気になるのは、前輪ディスクブレーキは、パッドだけでなくディスクそのものも「走行距離1万キロ程度」で交換が必要だとのことだ。パッドの材質のせいであろうかと思うが、交換時期が非常に速い。ブレーキ性能を重視しているのであろうが、ディスクの材質と「焼き入れの程度」を尋ねたくなる交換走行距離だ。うっかり走行距離が伸びる「旅」の車なので、「お忘れなく」。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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