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ANAの羽田~ウイーン路線が就航 欧州各都市への移動に利便性向上
ANAの欧州ネットワークとウィーンからのアクセス。(画像: ANAの発表資料より)[写真拡大]
2月17日未明、ANAの羽田~ウイーン路線の就航を記念して、搭乗口でセレモニーが開催された。NH205便は羽田発01時55分~ウイーン着06時00分(同日)。午前1時25分頃に搭乗が開始され、初搭乗者には記念品が贈られた。同便には、オーストリアのセバスチャン・クルツ首相も同乗したとのことである。
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初便にはボーイング787-9型機が使用されている。座席数はビジネスクラス48席、エコノミークラス167席の合計215席で、初便には209名が搭乗した。
ANAにとってオーストリアのウイーンは就航都市44都市目、欧州路線では7都市目である。羽田発着の直行便では日本初となる。成田~ウイーン間はオーストリア航空が運航していたが現在は運休しており、2019年3月末には再開される予定とのことである。
オーストリア航空は1989年、成田~モスクワ~ウイーン路線を開設し、その後直行便に変更して27年間運行してきたが、採算悪化を理由に2016年9月をもって運休していた。2018年5月に再開したものの、同年10月をもって再び運休している。
ウイーンはオーストリアの首都で、「音楽の都」とも呼ばれている。特にクラシック音楽の聖地であり、モーツアルトやベートーベンなど多くの作曲家がこの地で活躍してことでも知られる。音楽関係者、音楽学校の修学旅行や研修旅行では必ずと言ってもいいくらい訪れる地である。国内には姉妹都市も多く、ヘルムート・ツィルク元市長は、映画「男はつらいよ、寅次郎心の旅路」に出演したこともあった。
オーストリアはヨーロッパ大陸のほぼ中央に位置する。今回の直行便は同日の朝6時にウイーンに到着することから、ヨーロッパのどの国・都市にもその日のうち、それも午前中に到着できるという利便性がある。
今年は奇しくも「日本とオーストリアとの国交樹立150周年の記念の年」でもある。羽田~ウイーン路線が日本・オーストリアの親善はもちろんのこと、ヨーロッパ各国との橋渡しに貢献することに期待したい。(記事:kan1713・記事一覧を見る)
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