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エアバス、世界最大の旅客機A380を生産中止へ エミレーツ向けが最終に
エアバスA380 (c) 123rf[写真拡大]
●2021年エミレーツ航空向け納入最後に生産中止
エアバスは、エミレーツ航空と協議を行い、162機の発注を受けていたA380について、39機をキャンセルし123機の納入とすることで合意。これを受けて同社は14日、A380の生産を中止することを発表した。エミレーツ航空にはすでに109機が納入されており、残りの14機を2021年までに引き渡した後、A380の納入は終了する。
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●生産を維持する受注を得られず
エアバスでは今回の生産中止に関して、受注が伸びないことから、「生産ラインを維持することができない」と説明している。A380は総2階建ての大型飛行機で、全てをエコノミークラスにすると800人以上が搭乗可能な世界最大の旅客機だ。航空会社によっては、広い面積を生かして個室になるファーストクラスやシャワー設備、ラウンジなど豪華な設備を売りとしたが、近年、航空技術が大幅に進化したことで、低燃費で経済性に優れた航空機が誕生したことにより、受注数が大幅に減少していた。
●支援部門は継続
A380はこれまで多くの航空会社から受注を受けており、今日も世界の各地でフライトをしている。また、国内の航空会社でもANAが2019年5月から東京・ハワイ路線への投入を予定し、注目を集めている。エアバスではこうした航空会社に対する支援体制は継続すると発表している。2005年の初飛行から15年を経過し、200機以上を売り上げたが、生産は終了する。
●転用を受け入れなかったのが痛手に
A380が誕生から15年で生産終了を迎えた一因として、転用を航空会社に受け入れられなかったことがある。B747シリーズもすでに受注数は減少しているが、貨物機へ転用することができるとして旅客退役後も多くの航空会社で受け入れられている。
A380もエンジンやボディにモデルチェンジを加えた「A380plus」や、貨物機へ転用した「A380-800F型」の開発が議論されたが、航空会社に受け入れられることはなかった。特に広い容積を生かした貨物機への計画がとん挫したことが、早期生産終了に影響を与えたとみられる。(記事:speedbird・記事一覧を見る)
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