ラーメン凪、AI活用の「顔認証システム」導入 キャッシュレス決済可能に

2019年2月12日 20:07

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顔認証システムの仕組(画像: エクスウェア発表資料より)

顔認証システムの仕組(画像: エクスウェア発表資料より)[写真拡大]

 エクスウェアは12日、同社が提供する「顔パスシステム」を、ラーメン店を運営する凪スピリッツが導入したことを発表した。凪スピリッツは、東京都内を中心に、国内・海外合わせて37店舗のラーメン店を展開しており、今回の導入で、人手不足の解消と顧客満足度の向上を図る。

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 エクスウェアの「顔パスシステム」は、AIを活用してユーザーの顔を認証し、登録情報を照合するサーバー・クライアント型のシステムだ。高額な専用機器を必要とせず、インターネットに接続できるカメラなどで使用できる。自社でサーバーを用意したオンプレミスでのシステム利用や、システムのカスタマイズも可能である。「顔パスシステム」の利用は、まずユーザーの顔写真と個人情報等を登録することでAIが機械学習を開始する。その後、インターネットに接続したカメラがユーザーを認識すると、AIが顔写真をもとに認証し、登録情報を照会する。また、サービスと登録情報の紐つけにより、ユーザーに応じて個別にサービスを提供することも可能となる。

 「顔パスシステム」は、商業娯楽施設、飲食店、企業など、さまざまなビジネスシーンで活用が可能だ。例えば飲食店の場合、登録ユーザーのニーズに合わせた商品やサービスの提供や、買い物時のキャッシュレスでの決済などにより、顧客満足度の向上に寄与できる。また、顔認証による入退室管理の利用で、なりすましによる入室やICカードの紛失を防ぐなど、セキュリティの向上を図ることができる。代理チェックイン・チェックアウトの抑制にもつながるため、勤怠時間の信ぴょう性向上にもつながる。

 凪スピリッツは「顔パスシステム」をラーメン凪田町店に導入した。田町店では、同システムの導入により、着席時にiPadに顔をかざして認証すれば、キャッシュレスでラーメンを注文できる。これにより、 凪スピリッツはこれまでにない顧客体験を提供し、顧客満足度の向上につなげたいとしている。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

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