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日東工器、19年3月期第3四半期は増収増益 通期予測は据え置く
日東工器【6151】は5日、2019年3月期第3四半期決算短信を発表、売上高は前年同期比3.9%増の218億6,800万円、営業利益は同1.3%増の42億3,500万円、純利益は同0.4%増の29億5,600万円だった。2019年3月期末の予想に修正はなく、売上高は287億円(前年比1.7%増)、営業利益は51億7,000万円(同5.3%減)、純利益は36億5,000万円(同2.2%減)と従来予測のままとした。配当予想も通期一株当たり69円で据え置いた。
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同社は東京都大田区に本社を置く機械機器メーカー。1956年の創業で、グループ従業員数は932名(2018年3月時点)。海外進出にも積極的で38の国と地域に約6200(2018年3月時点)の代理店や販売店を有している。また「カプラ」と呼ばれる迅速流体継手では国内で高いシェアを有している。
中国向けの工作機械や半導体装置の輸出に減少がみられる中、同社製品の需要は堅調に推移。事業別にみると、迅速流体継手事業では国内需要が堅調に推移し、売上高は96億7,400万円(前年同期比6.4%増)、セグメント利益は26億8,100万円(同8.7%増)となった。機械工具事業では国内と東南アジアで堅調に推移し、売上高は71億5,700万円(同2.4%増)、セグメント利益は9億9,700万円(同6.3%増)となった。
一方で、リニア駆動ポンプ事業では国内の売上が減少、その影響で売上高は32億7,100万円(同0.6%減)に、セグメント利益は製品構成の影響と経費の増加がみられ、同38.3%減の3億2,200万円と大幅な減益となった。最後に建築機器事業は東南アジアの売上が好調に進み、売上高は17億6,400万円(同5.8%増)となったが、経費の増加でセグメント利益は2億3,300万円(同8.8%減)と減益だっとた。なお、海外での総売上高は68億900万円(同3.3%増)となり、海外売上比率は31.1%となった。
同社は経済成長の期待できる新興国を中心に販路の拡大に注力している。景気下振れのリスクがささやかれる中、東南アジアで堅調な推移を示していることは今後の期待となりそうだ。(記事:福井廉太・記事一覧を見る)
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