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JAL、フィンエアとのコードシェアで新千歳=ヘルシンキ線就航 19年12月より
フィンエアーの機体(画像: JALの発表資料より)[写真拡大]
日本航空(JAL)は4日、19年12月よりフィンエアーが開設する新千歳=ヘルシンキ線とコードシェアを行うことを発表した。
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フィンエアー(フィンランド航空)は現在、東京(成田)、大阪(関西)、名古屋、福岡に就航しており、札幌(新千歳)はヨーロッパへの5番目の玄関口となる。
フィンランドのヘルシンキは、「日本から一番近いヨーロッパ」と言われている。成田からヘルシンキは10時間20分、ヘルシンキから成田は9時間40分で結んでおり、ヨーロッパ路線の中では最短である。
因みにANAでパリまでは、行きが12時間30分、帰りは11時間50分かかることを考えるといかに近いかが分かる。
今回の新路線は、これよりも更に飛行時間が短くなる。札幌(新千歳)は地理的にも最もヨーロッパに近く、ヘルシンキまで8時間台で到着できるとのことである。
期間は2019年12月15日(日本16日)~2020年3月26日(日本27日)までの限定とのこと。機体はエアバスA330を使用し、ヘルシンキ発は木・日、新千歳発は月・金の週2便の運行予定となる。
フィンエアーはフィンランドのフラッグキャリアで、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港をハブ空港としており、国内線およそ20都市、国際線およそ79都市に就航している。1923年設立の歴史と伝統のある航空会社である。
フィンエアーは創立以来1度だけ事故を起こしている。1963年11月に、ヘルシンキからオーランド諸島マリエハムン行きの飛行機が最終進入中に墜落した事故である。この事故で乗員3名、乗客24名のうち、乗員3名、乗客19名の合計22名が死亡した事故であった。しかし、それ以来1度も事故を起こしておらず、「世界で最も安全な航空会社」との評価が高い航空会社でもある。
フィンランドはスキー王国でもあり、1980年代に活躍した男子スキージャンパーであるニッカネン氏はフィンランド出身である。同氏は冬季五輪において、金メダル4個、銀メダル1個を獲得し、W杯では46勝を挙げている。
こうした雪国のフィンランド人にとっても北海道の「パウダースノー」の人気が高いと言われる。日本からの観光客に加え、シーズン中のフィンランドからの訪日客にも大いに期待され、日本―フィンランドの親善にも一役買うことは間違いないだろう。(記事:kan1713・記事一覧を見る)
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