三宅デザイン事務所のものづくりを紹介する「OBI KONBU」展が六本木で開催

2019年1月22日 17:15

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記事提供元:ファッションプレス

 三宅一生の創造の現場、三宅デザイン事務所(MIYAKE DESIGN STUDIO)の仕事を紹介する「OBI KONBU」展が、21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3で2019年1月19日(土)から2月18日(月)まで開催される。

■“素材作り”から始まる三宅デザイン事務所のものづくり

 三宅デザイン事務所のものづくりは常に、リサーチと研究開発を重ね、素材を作ることからはじまる。製造現場に足を運び、現場の人々と直接のコミュニケーションを通して、共に新しい可能性を見出していくことが、ものづくりのあるべき姿だと三宅は常に考えてきた。そして、その姿勢が三宅デザイン事務所の根幹となっている。

 本展では、このようなものづくりのアプローチから生まれたイッセイ ミヤケの新作バッグ「OBI」と「KONBU」を紹介。と同時に、2つのバッグが完成するまでの製造工程を紹介する映像や、パーツのパネルを公開する。

■「OBI」

 「OBI」は、平面に畳まれたときの形状が、帯のように見えることから名付けられた。熱を加えると硬化する特殊な糸を用いたジャージ素材をバッグの形に裁断縫製し、折り畳んで熱プレスをすることでこの形状が保たれている。今回の展示では、その過程を解体標本、部分的に熱プレスを加えた「OBI」テキスタイル、そしてイメージ映像などによって紹介する。

 このひとつのアイテムだけでも、素材の特性が現れており、熱が届きにくい内側はジャージの柔らかさが残り、熱が直接伝わる外側にはハリと光沢が生まれている。その特性がゆえに、畳まれた長方形のバッグは、広げるとふっくらとしたシルエットへと変化する。アイテムは、トートバッグとバックパックの2型で、それぞれ日本の伝統的な色をイメージした漆の朱、漆の黒、紫紺の3色が展開されている。

■KONBU

 肌触りの良い滑らかさと立体的な形状を保つ硬さをあわせもつ「KONBU」は、その絶妙な質感と鮮やかで深みのある色が特徴。これは、特殊な複数の細い糸を編み上げて大きなバッグをつくり、それを4分の1のサイズに縮ませた後に染色するという、独自の製法によって生まれたものだ。

 想像しただけでも多くの時間と手間を必要とすることが分かる「KONBU」の製造工程は、最初に編み立てたバッグと4分の1に圧縮されたバッグ、そして製造工程映像を見ることでよりその惜しみない手間が感じられるだろう。また、鮮やかな全21色のカラーバリエーションにも心打たれるはずだ。

【開催概要】「OBI KONBU」展 MIYAKE DESIGN STUDIO 新作シリーズ①会期:2019年1月19日(土)~2月18日(月)会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウンミッドタウン・ガーデン休館日:火曜日開館時間:10:00~19:00入館料:無料■OBI素材:ポリエステルサイズ:バックパック W約20cm×H約62cm、トートバッグ W約20cm×H約53cm価格:バックパック 46,000円+税、トートバッグ 42,000円+税■KONBU素材:ポリエステル、ナイロンサイズ:大 W約44cm×H約54cm、小 W約33cm×H約40cm※性質上、色によってサイズが若干異なる。価格:大 20,000円+税、小 16,000円+税

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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