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自動車向けのレーザーセンシング装置でデジカメのセンサーが損傷
headless曰く、 11日まで米国・ラスベガスで開催されたCES 2019の会場で、出品されていたLiDAR(レーザー光を使った物体検出技術)搭載自動車を撮影したところ、デジタル一眼レフカメラのセンサーが損傷したという報告が出ている(カメラの持ち主のツイート、Ars Technica)。
出品者の米スタートアップ企業AEyeはLiDARとカメラを組み合わせてより高度な人工知覚を実現するという「iDAR」の開発元。破損したカメラの持ち主Jit Ray Chowdhury氏も自律走行技術の専門家で、米スタートアップ企業Ridecell傘下AuroのCTOだ。Chowdhury氏がAEyeの許可を得て写真を撮影したところ、以降の写真すべてに赤い点がみられるようになったという。
LiDARでは波長1,000nm以下のレーザーを使用することが多いが、人間の眼の網膜を傷つける危険性があるため出力が制限されている。一方、AEyeが使用している波長1,550nmのレーザーは眼球内の液体に阻まれて網膜まで到達しないため、より高出力で利用可能だという。その結果、一般的なLiDARが検出可能な範囲は200~300mなのに対し、AEyeのLiDARは1,000m先まで検出できるそうだ。
しかし、カメラは眼球と異なり、波長1,550nmのレーザーを阻む液体は存在しない。ショーなどで使われる可視光レーザーでもカメラのセンサーを損傷することがあり、レーザーは人の眼よりもカメラを損傷する可能性が高いとされるが、Chowdhury氏によれば、他のLiDARでカメラが損傷したことはないとのこと。これについて、レーザーをパルスとして出力するAEyeのLiDARではピーク出力が大きいため、カメラが受けるダメージが大きくなったという指摘も出ているとのことだ。
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