「スタンディングデスク」は減量には効能がないことが判明 英国の研究

2019年1月8日 17:50

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●立ったまま仕事をしても消費するカロリーはわずか

 年末年始に増えた体重を、なるべく早く減らしたいと望んでいる人は多いであろう。しかし休暇のあとオフィスでの仕事に戻れば、数時間まったく動かないままデスクワークをせざるを得ない。

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 昨今話題になっているスタンディングデスクは、健康への貢献度が高いといわれオフィスや学校で使用されるケースが増えている。

 しかし、イギリスのバース大学の最新の研究によれば、立ったまま仕事をする場合の消費カロリーは、座って仕事をする場合と比べて大きな利点がないことが明らかになった。立ったまま仕事をした場合の消費カロリーは1時間にわずか9カロリーであったという。

●仕事中に姿勢を変えることによってカロリーの消費に変化はあるのか

 メディカルジャーナル『Medicine & Science in Sports & Exercise』に、研究の詳細が発表されている。それによると、バース大学では仕事中の姿勢を変えることによって健康にどのような影響を与えるのかを詳細に調査した。

 対象となったのは、健康な男女46人である。それぞれに、約20分間のあいだ横臥、座る、立つなどポーズを変えてもらい、エネルギーの消費を計算した。

 結果は予想通り、横になったり座ったりしているときは、立っているときよりも消費するエネルギーは少ない。しかしその差は、予想ほど大きくなかったのである。

●運動と食事療法に勝るものなし

 過去の研究では、一カ所で不動のまま座った状態と立った状態のカロリー計算を行うケースが多かったが、今回は参加者が実験中に自然に部屋の中を歩くことができる状態で計測された。そのため、過去の研究よりはより現実的な数字であるとされている。

 そして結果は、立った状態で仕事をすることは決して減量のための一助とはなりえないというものであった。バース大学のジェームス・ベッツ教授は、「座っている代わりに立っていても、蓄積された脂肪を大幅に減らすという結果は得られない。体重を減らすためには、運動と食事療法に勝るものはない」と語っている。

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