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「忘年会は仕事の一部」47% 女性は「育児・介護」で出席できず
ランスタッドが「職場の忘年会に関する調査」を実施。参加率66%、男性で高い。参加理由は「仕事の一部だから」47%でトップ。女性で高い。出席しない理由、女性で「育児・介護のため」が多く、男女格差。[写真拡大]
日本社会は宴席文化であると言われる。会社などの組織で内部や外部の者との親睦を深めるという理由で酒席が設けられることは日常的に行われていることだ。宴席は就労時間外に設けられるというものの、それへの参加は実質的に義務化されていると考える者がほとんどではないだろうか。
12月は忘年会シーズンと呼ばれる。忘年会は職場単位で行われるが、人によってはかつての所属などいくつもの忘年会を掛け持ちする者も少なくない。忘年会への参加は「顔を出す」ことに義務感を感じているというところが大きいのではないだろうか。こうした公私があいまいな忘年会のあり方は、現在多くの企業で取り組まれている働き方改革の考え方に反するという声もある。勤労者は忘年会をどのように捉えているのであろうか。
人材サービスのランスタッドが20~69歳の勤労者1800名を対象に「職場の忘年会に関する調査」を実施、その結果を5日に公表している。
「会社の忘年会に参加しているか」という質問に対しては、「参加している」と答えた者は40.2%、「参加したくないが参加している」が25.9%で、両者を合わせると66.1%が参加していると答えている。男女別に見ると、男性で「参加している」が43.6%、「参加したくないが参加している」は25.4%で、両者合わせて69.0%が参加、女性では「参加している」が36.8%、「参加したくないが参加している」は26.3%で、両者合わせて63.1%が参加している。
参加する理由については、「仕事の一部だと思うから」が46.5%と半数近くで圧倒的に多く、次いで「チームの親睦が深まるから」30.1%の順となっている。「仕事の一部」を男女別に見ると、男性が44.8%、女性が48.4%と女性の方が高くなっている。「親睦を深める」は50代・60代の男性で高くなっており、これは管理職的な視点からの理由であると推測できる。
「参加しない理由」について複数回答で答えてもらった結果では、「面倒だから」が37.0%で最も多く、次いで「楽しくないから」が32.3%などとなっている。男女別・世代別に見ると「金を払いたくない」が30代男性で47.6%、40代男性では28.3%と高くなっている。また、30代の女性で「育児や介護で家を留守にするのが難しいから」が54.1%と突出して高くなっている。
この調査結果からは、やはり多くの者が「仕事の一部」と義務感から忘年会に参加しているようだ。参加しない理由は性別・世代によって様々になっている。もし忘年会を続けるというのであれば、一人ひとりの多様な事情に配慮した忘年会のあり方を考える必要があるのではないか。(編集担当:久保田雄城)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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