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インフルエンザ本格流行直前 ワクチン不足を乗り切るスーパーフード
今年は暖冬傾向といわれてはいるものの、9月頃から発生報告が出ており、東京都感染症情報センターの調査によると、11月末の時点ですでに都内の学級閉鎖の件数が48件となっている[写真拡大]
毎年、この時期になると話題になりはじめるのが「インフルエンザ」だ。今年は暖冬傾向といわれてはいるものの、9月頃から発生報告が出ており、東京都感染症情報センターの調査によると、11月末の時点ですでに都内の学級閉鎖の件数が48件となっている。インフルエンザの流行は例年12月下旬から3月上旬が中心なので、今後が心配だ。
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厚生労働省は、医療機関等に薬備蓄目的で抗インフルエンザ薬を注文することを控えるように求める通知を各都道府県に出した。同省では、過去の流行規模を鑑みて充分な量の供給を予定していると説明してはいるものの、万が一、大規模な流行となった場合を考えると、いささか心許ない。東京や大阪などの大都市圏の病院だけに抗インフルエンザウイルス薬が偏在したり、地方や新規の医療機関に必要量が届かない可能性もあるのではないかという不安は拭いきれない。
そんな中、インフルエンザに対抗するスーパーフードへの注目が高まっている。その一つが「お茶」だ。お茶や紅茶などに多く含まれるカテキンは、抗酸化作用、抗菌・抗ウイルス作用、さらにはインフルエンザウイルスに対する感染抑制効果があるといわれている。近年の実験では、緑茶や紅茶のエキスでうがいをすることで感染率の低下が確認されている。また、1日数杯の緑茶を飲むことだけでも、発症率が劇的に下がるとする研究報告もある。
さらにここ数年で注目が高まっているのが「プロポリス」だ。プロポリスとは、ミツバチが酵素成分を含む唾液と、集めてきたハーブや樹木の新芽を混ぜあわせて作った固形物質だ。
抗菌効果が非常に高く、ミツバチはこれを巣の入り口や、巣穴の壁、すき間に塗り付けて、バイ菌やウイルスなどの侵入を防いでいるという。
プロポリスは古代ギリシャの時代から世界中の民間療法で用いられてきたものだが、近年の健康ブームと相まって、健康食品としても認知されるようになってきた。最近の研究では、老化予防や糖尿病や肥満などの生活習慣病の改善、花粉症などの緩和にも効果があることが次々に判明しており、ますます注目されるようになっている。
山田養蜂場が運営する「みつばち健康科学研究所」が行った、成人男女59名を対象としたプラセボ二重盲検試験の結果によると、ブラジル産プロポリスエキスの継続的な摂取用は体のだるさを軽減し、風邪の治りを早めることが示唆されている。また、アピ株式会社と岐阜大学人獣感染防御研究センターなどの共同研究では、ブラジル産グリーンプロポリスの水抽出物に抗インフルエンザ作用が認められ、プロポリスはウイルスの増殖を直接阻害するのではなく、細胞の抵抗性を高めることによって抗インフルエンザウイルス作用を示すとしている。
お茶に比べるとまだまだ一般的とは言い難いプロポリスだが、最近ではサプリメントのほか、マヌカ蜂蜜配合のスプレータイプなども登場したり、身近にとりいれやすくなってきているので、興味があれば試してみるといいだろう。
これからの季節、インフルエンザだけでなく、様々なウイルスや風邪にも注意が必要だ。ワクチンや抗インフルエンザ薬などの科学的な対症療法に頼るのではなく、自然の力を借りて、バイ菌やウイルスに負けない身体を作っておきたいものだ。(編集担当:石井絢子)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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